上本崇司、曽根海成・・・新井カープの戦いに欠かせないユーティリティープレーヤーたち
長いシーズンにおいて、チームの選手起用や作戦の幅を大きく広げ、 有事の際の救世主となるのが複数ポジションを守れるユーティリティープレーヤーの存在だ。現在カープでは上本崇司がその代表的な選手としてチームを支えている。今回は、改めて現在のカープを支える主なユーティリティー選手を紹介していく。(全2回/後編) 【写真】カープの第1期黄金時代に活躍したのは・・いぶし銀の背番号25 ◆いまやチームに欠かせない存在/上本崇司 広陵高-明治大と野球名門校を経て、カープのユーティリティープレイヤーの代名詞「背番号0」を1年目から与えられた。定位置獲得を目指して守備力を磨く中で、内外野さまざまなポジションで起用されるが、本職の選手に引けを取らないレベルを誇る。その堅実かつ多才なプレースタイルは、戦術にも柔軟性をもたらしチームに欠かせない唯一無二の存在となった。 2023年は投手、捕手、ファースト以外すべてのポジションに就き、打順も1番から8番で起用され攻守においてレギュラー陣が抜けた穴を埋めた。 【一軍通算成績】479試合 179安打 3本塁打 43打点 23盗塁 打率.260 ◆打撃力を生かすため内外野を経験/坂倉将吾 高い打撃センスを合わせ持つ捕手として、3連覇当時のカープに入団。当時は石原慶幸、會澤翼、磯村嘉孝など球界屈指の厚さを誇るカープ捕手陣の中で、打力を活かすため内外野にも挑戦して出場機会を増やした。 2022年は捕手登録ながらサードで72試合、ファーストで32試合に出場し、チームで唯一全試合出場を果たす。 2023年からは再び捕手に専念し、チームトップの102試合でスタメンマスクを被った。シーズン終了後は侍ジャパンに選出され、正捕手としてチームをアジアチャンピオンに導いた。 【一軍通算成績】539試合 469安打 44本塁打 216打点 10盗塁 打率.286 ◆強肩・俊足が武器!高い能力を魅せる/曽根海成 2013年育成ドラフト3位でソフトバンクに入団し、2018年にカープへ移籍。遠投115mの強肩と50m5秒9の俊足を武器に、内外野全ポジションをこなすことができる。加えて、ソフトバンク時代は3軍戦ながら捕手での出場経験があり、移籍後に捕手練習した際には他の捕手陣に劣らぬ強肩を披露して驚かせた。 主に守備固めや代走で起用され、2021年は外野の3ポジション全てと、サード、セカンドで出場。スピード感あふれるプレーは特に二遊間の守備力で定評があり、外野でも肩と足を活かした高い能力を見せている。 【一軍通算成績】259試合 16安打 0本塁打 5打点 25盗塁 打率.184 ◆攻守にレベルアップし一軍定着を狙う/韮澤雄也 シャープな打撃が持ち味のプロ5年目の内野手。高校時代はU-18日本代表に選出され巧打のショートとして注目を浴びていた。プロ入り後は二軍でセカンド中心にショートやサードでも経験を積み、2022年にセカンドで一軍初出場を果たし、プロ初安打をマークした。 2023年からはファーストにも挑戦を始め、内野のユーティリティープレーヤーとして活路を見い出している。一軍でも内野の全ポジションに就き安定した守備力を見せた。打撃力をレベルアップさせることで、2024年は一軍定着を目指す。 【一軍通算成績】52試合 8安打 0本塁打 3打点 0盗塁 打率.133
広島アスリートマガジン編集部