興国は62年ぶり春の大阪Vならず 今坂に同点打浴び「ガラッと空気が変わった」喜多隆志監督
<高校野球春季大阪大会:大院大高4-1興国>◇12日◇決勝◇大阪シティ信用金庫スタジアム 68年夏に全国制覇するなど春夏7度の甲子園出場を誇る興国は、大院大高に逆転負けを喫して62年ぶり春の大阪大会優勝とはならなかった。 初回に1点を先行したが、4回に4点を失って逆転を許した。大院大高のプロ注目・今坂幸暉(ともき)内野手(3年)に同点打を浴びた。元ロッテの喜多隆志監督(44)もこの一打を悔やみ、「今坂くんがヒットを打ってからガラッと空気が変わった。うちがペースを乱された」と肩を落とした。 昨秋は大阪3位で今春は2位。夏は75年以来49年ぶりの甲子園出場を目指す中で「力がない中で勝てたのは良かった」と今春の手応えも感じる。この日は記録上は失策こそつかなかったものの守備でのミスもあり、「内野、外野も含めてもう1回守備を鍛え直したい。この大会は夏への通過点。バットが変わった中で守りにこだわってやってきたので、夏に向けて継続していければ」と前を向いた。