大一番でベンチ外、マンU“象徴”ラッシュフォードが退団示唆。アモリム監督の想いは…「マーカスを助けたい」
「マーカスがいた方が良い。シンプルな話だ」
マンチェスター・ユナイテッドを率いるルベン・アモリム監督が、渦中の10番マーカス・ラッシュフォードに言及した。英衛星放送『Sky Sports』が伝えている。 【画像】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの厳選ショット 下部組織出身の生え抜きスターは、12月15日に行われた宿敵マンチェスター・シティとのダービーでまさかのベンチ外に。その際、アモリム監督は規律面での処分などではないとし、試合や練習でもっと多くを見せる必要があると奮起を促した。 もっとも、危機にあることは明白で、身の振り方が注目を集めるなか、ラッシュフォードは「すでに悪い状況と分かっていて、さらに悪化させることはしない。過去に他の選手たちがどのように去ったかを見てきた。自分はそうなりたくない」と発言。さらにこうも語った。 「去る時は、悪く思わない。ユナイテッドに関して僕がネガティブなコメントを言うことはない。それが人としての僕だ。個人的には、新たなチャレンジと次のステップへの準備は整っていると思う。 (ダービーでのメンバー外は)がっかりしたけど、終わったことだ。僕らは試合に勝った。だから前進しよう。落胆だけど、年を重ねてきて、挫折にも対処できるようになった。座って泣いているか、それとも次に可能な時にベストを尽くすかだ」 今季途中に就任したポルトガル人指揮官は、12月19日のトッテナム戦を前に、この退団を示唆するコメントについて問われると、次のように答えた。 「彼の言う通りだと思う。私たちはここで新たな挑戦をしているが、それはタフでフットボール界最大の挑戦だ。全ての選手たちに、この新たなチャレンジへの準備ができていてほしい。マーカス・ラッシュフォードと話したかって?まだだよ。昨日は彼らを休ませたからね」 現在27歳のラッシュフォードは、2016年2月にトップチームデビュー以来、426試合で138ゴールをマークしている。アモリム監督は、そのパフォーマンスは十分認めているようだ。 「私はただ勝ちたいし、チームがより良くなるのを助けたい。だから、マーカスがいた方が良い。シンプルな話だ。彼がこれまで見せてきた最高のレベルに達するよう、様々なことを試している。このようなクラブにはビッグタレントが必要で、彼はビッグタレントだ。最高のパフォーマンスを引き出さなければならない。それが私の焦点だ。マーカスを助けたいんだ」 ラッシュフォードは退団を思いとどまるのか。それとも早ければ冬にも去るのか。「1月に選手を放出することは前向きか」という質問に対して、アモリム監督は「これは将来の話で、私の関心は全選手がベストの状態で試合に臨めることだ」と考えを示している。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部