住民がヘリに乗って避難 秋田・男鹿市で災害時の空輸訓練 孤立集落からの救助を検証
秋田朝日放送
秋田・男鹿市で20日、孤立した住民をヘリコプターで避難させる災害対応訓練が行われました。訓練では救助で使われる水陸両用バギーも東北では初めてヘリに乗せました。 この訓練は、陸上自衛隊が東北地方の災害対応能力の向上を図る目的で6年ぶりに行われました。秋田県や男鹿市など官民が連携しおよそ150人が参加しました。 訓練は男鹿半島沖を震源とする地震が発生し、男鹿半島西側の集落が孤立で、ヘリコプターを使って救助隊の輸送や住民の避難を行います。使用した輸送ヘリコプターの最大積載量は5tで、冠水した地域で機動的な救助活動を行える水陸両用バギーを載せました。東北地方では初めての試みです。 その後、消防隊員や災害医療チームがヘリに乗りこみ、直線距離でおよそ15km離れた戸賀湾展望公園にむけて飛び立ちました。訓練には戸賀や加茂青砂などの地域住民およそ20人も参加し、回転する翼が吹き下ろす風に注意しながらヘリコプターに乗りこみました。 陸上自衛隊秋田駐屯地では輸送ヘリでの車両の積載と避難する人の救助が訓練で確認できたとして、より効果的な救助方法などを考え次に生かすとしています。
秋田朝日放送