渓流釣りの男性、ロープ切れ3m以上転落…救助までの3日間飢えしのぐ
2日午後0時15分頃、栃木県那須塩原市湯宮の小蛇尾川付近で、3日前から行方不明になっていた宇都宮市中今泉の会社員男性(55)が防災ヘリで救助された。男性は釣りをするため、一人でこの場所を訪れていた。右脚に大けがを負い、身動きできなくなっていたが、所持していたカップ麺や飲み物などで飢えをしのいだという。
那須塩原署によると、男性は6月29日、渓流釣りをするため、ロープを使って沢に下りようとしたところ、ロープが切れ、3メートル以上の高さから転落した。現場は木々が生い茂り、携帯電話はつながらなかった。30日夕方には雨が降ったが、かっぱを着て寒さに耐えたという。
男性は29日、那須塩原市に釣りに行くと家族に伝え、外出した。夜になっても帰ってこなかったため、家族が警察に連絡。那須塩原署員らが捜索したところ、男性の車が現場近くの駐車場にあるのが見つかった。
警察や消防など延べ約100人が6月30日~7月2日の3日間、駐車場付近などの川辺を中心に捜して男性を発見した。