木場弘子が話し方に人生が表れると断言するワケ。「TBSでの面接官で学生の<よそ行きの声>と<心の声>の違いに気づいて…」
◆TBS新人時代、採用試験で感じたこと かつて、TBSの新人時代、採用試験で学生さんを面接の席へお連れする係を担当したことがありました。 そんな時、名前を呼ばれた際の「はい」という声の元気さ、立ち上がった際の姿勢や歩き方、座った際の背筋の伸びなど、様々なしぐさから「その人らしさ」がにじみ出てしまうものだと強く感じましたが、話し方というのもそれと同じで、長い時間に積み重ねたその人の全てが表れるように思います。 要は、日頃から清々しい所作に気をつけて暮らすこと。 それを疎かにして、「面接」や「プレゼン」「セールス」などの“ここ一番”の場面だけ特別な自分になろうとしても、無理だということです。 冒頭で「話し方」に私たちの生き方や人生が表れるとお話ししたのも、そんな思いがあるからです。 TBSでは、のちに面接官もやらせていただきましたが、職業柄、興味があるのは学生さんの声でした。 不思議なもので、想像通りの声や話し方だとホッとしますし、見た目とのギャップがある人には、それはそれで興味が湧いたり……声もその人の個性だということを改めて実感しました。
◆声や話し方に自信が無い人は…… 何よりも、その声がその場でつくった“よそ行き”の声か、体から湧き出る「心の声」か、そこには大きな違いが見えました。 その意味で、話の内容もさることながら、土台の声というのも大事で、声の良し悪しとは別に、お腹から自然に出ている声は、相手に安心と好感を与えると気づきました。 自分の声や話し方に自信が無いという人は、まず姿勢を正し、ゆっくりと呼吸をして話すことで、聞き手に安定感と説得力を与えられるでしょう。 コミュニケーションの力を育むことは話す前の準備段階からすでに始まっているのかもしれません。 話し方を磨くことで、あなたという人、そしてあなたの人生が磨かれる――そんなことを皆さんと一緒に実現できれば、本当に素敵だと思います。 To step up! 「話す」ことひとつでも、その人の心や知性、考え方、それらを含めた人生そのものが表れると意識しましょう。 ※本稿は、『次につながる対話力「伝える」のプロがフリーランスで30年間やってきたこと』(SDP)の一部を再編集したものです。
木場弘子
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