大岩剛監督「最高のメンバー」で『金』狙う 4大会ぶりOA枠なし、松木や久保いなくても パリ五輪サッカー日本代表18選手発表
日本サッカー協会は3日、東京都内で会見を開き、原則23歳以下で争うパリ五輪の男子日本代表のメンバー18人を発表した。大岩剛監督(52)は3人まで認められる24歳以上のオーバーエージ(OA)枠を使わずに大会に挑むことを決断。OA枠不在は、2008年北京五輪以来となる。主力となっていたMF松木玖生(22)=FC東京=らも不在の状況だが、約2年半のチーム作りで培ってきた一体感を強みに、初の金メダル獲得を狙う。 パリ世代の固い結束で世界の頂点に挑む。大岩監督が読み上げた18人の登録メンバーに、24歳以上のオーバーエージ(OA)枠の選手は1人もいなかった。 「いろいろな制限があるなかで、パリ五輪に招集できる最高の18人と、4人のバックアップメンバーを選びました」 OA枠を1人も活用できないのは、1996年アトランタ、2008年北京五輪以来で4大会ぶり。ともに1次リーグで敗退している。 今回のOA枠は候補にA代表主将のMF遠藤航(リバプール)やDF冨安健洋(アーセナル)らが挙がっていた。6月の代表活動中に遠藤は「選ばれたら行きたいと思っている」と前向きな姿勢を見せていたが、所属チームでも主力で、招集に拘束力がない国際Aマッチ期間外で行われる大会への参加はかなわなかった。 パリ世代でも予想外の選外が出た。4~5月のU-23アジア杯で副主将(複数制)を務めたMF松木玖生が外れた。山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)は「移籍の可能性があります。そのなかで確実に五輪期間に招集できる確約が取れませんでした」と経緯を説明。A代表でも守護神を務めるGK鈴木彩艶(シントトロイデン)や、MF久保建英(レアル・ソシエダード)、MF鈴木唯人(ブレンビー)もクラブ側の許可を得られなかった。 それでも、海外組は東京五輪の10人(OA2人含む)に次ぐ6人。18人中16人はU-23アジア杯の優勝メンバーだ。「培ってきた一体感を強みとして戦いたい」と指揮官。アジアでの死闘を経て、さらに結束を強めた面々がチームの中心となって、さらに厳しいパリでの戦いに挑む。 イレブンも自信はたっぷりだ。U-23のエースでA代表でも通算6試合1ゴールのFW細谷真大(柏)は「数多くのゴールを取ること、チームとしては金メダルを取ることを目標に頑張りたい」と宣言。OA枠不在も「特に気にしていない。自分たちを信じてやればいい結果が付いてくる」と言い切った。