公立高校の教師ですが、「私立高校」への転職を考えています。年収はどれくらい変わるのでしょうか?
私立高校と公立高校の違い
公立高校から私立高校への転職を検討する際は、以下のような働き方の違いについても考慮するといいでしょう。 ・立場が異なる 公立高校では採用を決めるのは都道府県などで、赴任先は採用されるまで分かりません。また、人事異動により勤務先が変わることも考えられます。地方公務員なので、学校ごとの年収に大きな差はなく、退職金などしっかりとした福利厚生が定められています。 私立高校は民間企業と同じように、学校ごとに待遇が異なります。採用試験も各学校で実施されるため、採用後は同じ学校で働くことが一般的です。 ・環境が異なる 公立高校では、学習指導要領によって授業が行われ、学校ごとに教育内容や校風が大きく異なることはないでしょう。ただし、学校によって学力レベルに差があり、配属先によっては生徒指導が増えたり、教科指導力が求められたりすることもあるようです。 私立高校は、学校特有の個性がある場合が多く、それぞれの理念に従って教育を行います。スポーツ・宗教・進学など、それぞれの学校で個性豊かな教育を行っていることが考えられます。自分に合った学校に採用されることで、個性を生かした働き方ができるかもしれません。
公立高校と私立高校の平均年収の差は2万5200円! 勤務先や学校によっては年収アップ・ダウンする可能性もあり
公立高校の平均年収は423万8400円で、私立高校の426万3600円と比較すると2万5200円とそれほど大きな差はないことが分かりました。しかし、地域によっては公立高校では平均年収の差が78万6000円であるのに対して、私立高校では208万9200円で、転職先の地域や学校によっては年収アップが狙える可能性はあるようです。 公立高校から私立高校への転勤を検討している場合は、地方公務員から民間人へと立場が変わることを理解する必要があります。私立高校の待遇や労働環境は学校によって異なるため、現状と比較しながら慎重に検討するといいでしょう。 出典 総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat)学校教員統計調査 令和4年度 第1部 高等学校以下の学校及び専修学校、各種学校の部 教員個人調査 高等学校 表番号58 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部