【本当にサウナ好きですか?】サウナバブルはじけて ブームも終了間近!? 間違ったサウナカルチャーを止めろ!
まるでメゾンブランドのようにロゴドンでサウナ好きアピールするのはイケてない
藤子不二雄Aの「笑ゥせぇるすまん」をダラダラ観ているとサウナ、アイドル、筋トレ、ゴルフ、グルメがしばしば登場し、時代は繰り返すのだなぁとしみじみ感じていたところ、ここ1ヶ月で雑誌の付録にサウナマットやサウナウォッチがラインナップされはじめ、いよいよサウナもここまで来たか……と、椅子から立ち上がった今日この頃。 【目的や効果で入り方を決める】あらためてサウナについて学ぼう
2017年に誕生した日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」や、2019年のテレビドラマ「サ道」がきっかけとなり、本格的に第三次サウナブームへと突入したのは語るまでもないですが、もちろんその波はファッション界にも浸透。 まるで裏原ブームよろしくインディペンデントなTシャツブランドにはじまり、卵の殻をかぶったヒヨッコ a.k.a. カリメロみたいなサウナハット民がたくさん生まれたのも記憶に新しいところです。
サウナをテーマにした多種多様のアイテムが施設だけでなく個人ネットショップにまで並び、まるでアイドル戦国時代を髣髴とさせるほどシーンに活気が溢れ、ほぼ同時期に起きたZ世代の古着ブームにも劣らないほど異様な盛り上がりをみせました。
しかし、一方でジルサンダーをもじったジルサウナーやシュプリームのボックスロゴを悪びれる様子もなくサンプリングした、グルシンの水風呂並にサムい無許可モノまで登場し、ブートが幅を利かすフリマサイトのバンドTシャツと同じく“やったもん勝ち”状態で、サウナマナー以前の問題に……。 新型コロナウイルス感染症およびロックダウンにより、ピンチとなった施設を救うために各所で行われたクラウドファンディングで生まれたサウナ・銭湯のロゴTシャツなど、有意義なアパレルも たくさんあった反面、愛を感じないオマージュやユーモアを履き違えた ああいったデザインは正直、いい大人なら避けたいところ……。あの「にゅバランス」にも同じ嫌な匂いを感じます。
そもそも、サウナは昭和・平成にかけては良いイメージがなく、オジサンばかりが集う「汗くせぇダーマ神殿」とまで世間から揶揄されたクローズドなカルチャーでしたが、そのディープな魅力が令和に衣服を媒介として じんわり日常の風景に馴染んでいくのが痛快だったはず。