キーコーヒー 海外に日本の喫茶文化アピール フィリピンに初出店 インドネシアでは2号店開業
キーコーヒーは、海外にも日本の喫茶文化を広めるべく店舗展開などを進めている。 海外展開について、11月14日の決算説明会で柴田裕社長は「日本の喫茶店を応援しながら、喫茶店という文化を国内外に広めていきたい。コーヒーだけにとどまらず日本の喫茶文化に興味を持っていただくことに主眼を置いている」と説明する。 同社は、2030年までに目指す姿として「珈琲とKISSAのサステナブルカンパニー」のメッセージを制定し、喫茶文化と喫茶店の応援、サステナブル活動に注力している。
同メッセージに基づく活動の一環として、23年7月には、フィリピンに初出店。マニラの商業施設「MITSUKOSHI BGC」内に「コーヒーショップ KEY COFFEE 三越BGC店」をオープンした。ハンドドリップのコーヒーだけでなく、とんかつやおかゆといった和食も取り揃え人気を博しているという。 9月にはインドネシアで「トアルコ トラジャ」ブランドや日本の喫茶文化を発信するカフェ「TOARCO TORAJA COFFEE」の2号店をオープンした。 インドネシア国内に向けた「トアルコ トラジャ」ブランド発信地として、南スラウェシ州のマカッサル市内にある1店舗目と同様に「トアルコ トラジャ」をハンドドリップやサイフォンで提供している。 「23年にオープンした2店舗は、現地パートナー様からのぜひやりたいというご要望と、館(物件のオーナー)からも“日本の喫茶店を出してほしい”とのニーズがあり成功した。上手くいかないところは改善しながら、パートナー探しを含めてやっていきたい」と意欲をのぞかせる。