【J2第11節プレビュー「上位激突」】清水の攻撃のカギを握るのはトップ下 仙台はCK&ロングスローにチャンスが(2)
■仙台はセットプレーに活路を
仙台がここまであげた10得点を振り返ると、手数をかけずに相手ゴールへ迫っている。そのなかで相良が4得点、中山が3得点を記録している。清水は両SBの攻撃参加にも特徴があり、トップ下の選手にボールが入ると全体が前がかりになる。そこでボールを奪えば、カウンターを発動できる。相手SBの背後を突ける。相手トップ下のプレーを制限することは、そのまま効果的な攻撃へとつながっていくのだ。 セットプレーも生かしたい。清水は2節のV・ファーレン長崎戦、前節のいわきFC戦でCKから失点している。長崎にはゾーンディフェンスの間を、いわきにはゾーンディフェンスの外側を使われた。仙台のリスタートでキッカーを務めるFW中島元彦は、高精度のキックを操る。ターゲットとなる選手と彼のキックが連動すれば、得点のチャンスが広がる。 仙台はロングスローも使える。右SBの高田椋汰、左SBの石尾陸登が、距離のあるボールをゴール前へ入れることができる。10節の山形戦では、石尾のロングスローの流れからCB菅田がヘディングシュートを決めた。守備の時間が長くなることを想定しても、仙台はロングスローを含めたセットプレーを有効活用したい。 J2で戦うのは、清水が2シーズン連続、仙台は3シーズン連続だ。このままでは、危険な「沼」にハマりかねない。J1昇格を勝ち取るためにも、どちらにとっても負けられない一戦だ。今節のJ2最注目カードは、20日14時にキックオフされる。
戸塚啓
【関連記事】
- ■【J2第11節プレビュー「上位激突」】「超攻撃的」首位の清水は守備に不安 堅守・仙台は攻撃も上り調子で大ブレイクの予感漂う選手も(1)
- ■【「清水VS仙台」予想スタメン図】仙台の2トップは…
- ■「さながらひとつの街が出来上がっていくよう」J2長崎・新スタジアムの「2年半の変貌を収めた15秒」映像に賛辞!「こういうのを見たかったんですよ」「行ってみたいスタジアムNo.1」などの声
- ■「全国区の可愛さ」J2仙台でのダービー観戦“みちのく女子アナ”ツーショットが「ぶちめちゃめちゃ可愛い」と話題!「ユニフォーム姿良く似合ってますよ」との声
- ■【J2「ダービー」】仙台、MF相良の「弾丸ミドル」先制点で快勝 先行逃げ切りの理想的展開でいざ「横綱、大関」戦へ(1)