菜々緒主演『無能の鷹』今夜スタート 脚本・根本ノンジ「“くだらないことを大真面目にやる”というコメディの神髄」【第1話あらすじあり】
10月11日(金)スタートの菜々緒が主演を務める金曜ナイトドラマ『無能の鷹』(テレビ朝日系 毎週金曜 午後11時15分~深夜0時15分ほか)で脚本を手掛けた根本ノンジのコメントが到着した。 【画像】原作「無能の鷹」書影 本作は、女性コミック誌「Kiss」(講談社)で連載中のはんざき朝未による同名人気漫画を実写ドラマ化。主人公の鷹野ツメ子(たかの・つめこ/菜々緒)は、スマートな身のこなしに落ち着いた声。自信に満ちあふれているのに謙虚な立ち振る舞い。どこからどう見ても中堅エース級の風格を備えていて、超有能そうな見た目なのに、実は衝撃的に無能で…。 一方、鷹野と同期入社の鶸田道人(ひわだ・みちと/塩野瑛久)は、本当は仕事ができるのに、見るからに無能そうな残念サラリーマン。しまいには、社内ニートとなっている鷹野の相棒役を押し付けられ、不運すぎる社会人生活をスタートさせる。しかし、やがて“有能に見える女”と“無能に見える男”の最強タッグが奇跡を起こす。 本作の脚本を手掛けたのは、根本ノンジ。『フルーツ宅配便』(2019年/テレビ東京系)、『監察医 朝顔』シリーズ(フジテレビ系)、『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(2021年/日本テレビ系)、『正直不動産』シリーズ(NHK)、『パリピ孔明』(2023年/フジテレビ系)をはじめ、現在はNHK連続テレビ小説『おむすび』(2024年)で原作・脚本を務めている。 <根本ノンジ(脚本)コメント> ◆脚本を書かれたときの思い、特に大事にされたことなど教えてください。また、『無能の鷹』という作品の魅力はどんなところにあるとお感じでしょうか? 原作の魅力は、脱力コメディと思わせ、読んでいくうち「これってもしかして哲学的な事言ってる?」と深いところに連れていかれ、でも「いや、やっぱりコメディだよね、うんうん」と油断させつつ「でも鷹野みたいな生き方できたらすてきだよね~」とまろやかに心を動かされるところだと思いました。そんなすてきな原作の世界観を壊さず、映像作品としてより豊かなものになるよう映像化チーム一丸となって、心を込めて作らせていただきました。 ◆ひと足先に第1話をご覧になられたそうですが、いかがでしたか? また、第1話の一番好きなシーンを教えてください! 素晴らしかったです。菜々緒さんをはじめキャストの皆さんと演出の村尾(嘉昭)監督のおかげで『くだらないことを大真面目にやる』というコメディの神髄を見れました。好きなシーンだらけなんですが、しいてあげるならオフィスのシーンで鷹野が急に語りはじめるところが団体芸のようで最高でした。 ◆菜々緒さんが演じる、圧倒的無能なヒロイン“鷹野ツメ子”の無能っぷりはいかがですか? この役って本当に演じるのが難しいと思います。何考えてるか分かんないし、生活感もないし、現実離れしていて、フィクション度が相当高い。それを演じ切るには、人並外れて現実離れした俳優さんじゃないと務まらない。まさしく菜々緒さんしか演じられない役だと思いました。 ◆初回放送を前に最終話まで書き上げているそうですが、今はどのようなお気持ちですか? 連ドラはオンエアに追われながら脚本を書くのが当たり前のようになっていますが、キャスト、スタッフのことを考えると、早めに最終話まで脚本があった方がクオリティが上がると思うので今後こういう形は増えていくんじゃないでしょうか。ただプロデューサーの貴島(彩理)さんと、かなり前から準備を始めていて打ち合わせが生活の一部になっていたので、それがなくなるのがちょっと寂しい。 ◆撮影現場も訪問されたとのことでしたが、実際に訪れてみていかがでしたか? 現場の雰囲気も明るく、和やかで良い作品になるなあという予感がしました。原作者のはんざき朝未先生もいらしていて、お会いできて光栄でした。 ◆視聴者へのメッセージをお願いします。 このドラマは鷹野という孤高の存在を中心に、どの会社にもいそうな人たちの悩みもふんわり描いています。お仕事で疲れた金曜の夜、ゆる~く観ていただきつつ、何となく『来週もめんどいけど仕事がんばるかー』と思ってもらえると、とっても幸せです。