定岡正二、篠塚和典、川口和久の深掘りトーク!「2023年を振り返る」(後編)【昭和ドロップ!】
中嶋監督の顔が……
ラストの写真はおとなしめです
『昭和ドロップ!』のオリジナルメンバー、定岡正二さん、篠塚和典さん、川口和久さんで送る3部作後編。テーマは2023年シーズンの振り返りで、今回はパ・リーグと恒例の3人が選ぶ2023年MVPです。 構成=井口英規 ──では、次にパ・リーグをお願いします。優勝はオリックス。2位に15.5差と独走で3連覇でした。 篠塚 みんな言うだろうけど、やっぱり投手力ですね。特に山本由伸。防御率1.21でしょ。 川口 山本もそうですけど、宮城大弥、山崎福也と2ケタ勝利の先発ピッチャーが3人とも負け1ケタも大きいですね(山本16勝6敗、宮城10勝4敗、山崎11勝5敗)。あとは山下舜平大みたいなすごいピッチャーがいきなり出てきてびっくりです。 定岡 リリーフがいいから、先発が安心して飛ばせるのもあるだろうね。宇田川優希がそうだけど、みんな150キロ超の速い球があり、フォークの使い方がうまい。由伸という先生がいるからかな。 川口 山本の足をあまり上げないフォームはいろいろ言われましたけど、ストレートの球速も落ちなかったし、しっかり結果を出しましたね。 篠塚 日本シリーズの第1戦(10月28日、京セラ)は、打たれたあと少しムキになって力が入っていたけど、カーブをうまく使っているときは危なげない。 川口 カーブは効いてますよね。実際、あのフォームで緩急を使われたらバッターはたまったもんじゃない。 定岡 最初(前編)でも話したけど、たぶん日本最後の登板になる日本シリーズ第6戦が集大成だったよね(11月4日の京セラドーム。1失点完投)。あれは味方に勇気を与えるピッチングだった。あとオリックスは打線もよかったよね。みんな吉田正尚が抜けたから大変という話をしていたけど、森友哉がよく頑張った。 篠塚 頓宮裕真もよかったですよ。首位打者ですからね。 川口 打率は.307と、ちょっと低めのタイトルでしたけどね。全体にパは投高打低でした。 篠塚 オリックスはスカウティング力もあるんだろうけど、いい選手がたくさんいる。でも・・・
本文:3,903文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール