『君たちはどう生きるか』が影響を受けた本『失われたものたちの本』はどんな物語? 待望の続編も
異世界を旅する少年の成長を描いたダークファンタジイ『失われたものたちの本』(ジョン・コナリー/田内志文訳/創元推理文庫)が映画『君たちはどう生きるか』が「影響を受けた本」〉として紹介された。 【写真】続編『失われたものたちの国』にも注目 映画『君たちはどう生きるか』はアニメ界の巨匠・宮﨑駿が、長編映画からの引退を撤回して取り組み、2023年7月に公開されたスタジオジブリの最新作。2024年7月にBlu-ray、DVDが発売され、そのクレジットに〈影響を受けた本 ジョン・コナリー著 「失われたものたちの本」〉と表記された。そんな影響もあり再び『失われたものたちの本』にスポットライトが当たっている。 『失われたものたちの本』はアイルランドの作家、ジョン・コナリーが執筆したファンタジイ作品。おとぎ話の登場人物や神話の怪物たちが生きる、美しくも残酷な物語の世界に迷い込んだ12歳の少年の冒険と成長を描き、全米図書館協会アレックス賞を受賞するなど高く評価されている。 また『失われたものたちの本』の待望の続編、『失われたものたちの国』が6月28日に東京創元社より単行本にて刊行された。 今作は事故で昏睡状態に陥った娘の母親が、ある作家の書いた『失われたものたちの本』に導かれて、異世界を旅するストーリー。前作に続き、切り絵作家でイラストレーターの天羽間ソラノ氏製作の緻密で美しい切り絵により作品の世界観が見事に表現されたカバーになっている。
リアルサウンド ブック編集部