「お金持ちや成功者が嫌い」…あなたが金持ちになれない理由は「お金のメンタルブロック」のせい
ファッションデザイナーを目指していたが、思うような成果を上げられずに悩んでいた時に、このメンタルブロックの存在に気づいた三凛氏。そこから、デザイナーの傍らで友人らに無償で行っていたコーチング業をメインに据えて、カウンセラーとして本格的に始動した。 「私個人がメンタルブロックを外すために行ったのは、本書にあるようなワークとマインドセットです。具体的には、富裕層と呼ばれる方々に直接会いにいきました。 というのも、その人の持つ考えや常識といったものは、置かれた環境や人間関係によって形成されます。 仮に、稼ぐことに苦手意識を持っていて、『月30万稼ぐのもやっと』という人がまわりに多いと、自然と自分も同じ世界線で生きていると認識し、同じぐらいの額のお給料の中で節約しながら生きようとするのです。 この考えや常識を取っぱらうために、その時に憧れていた富裕層の方が出演するイベントに参加したり、コンサルを受けたりしました」 多忙なサラリーマンにとって、環境を変えることは難しそうに思えるが、実は異業種交流会などに行くだけでも十分だという。 「参加者の中には、普段は接することのない職種の人もいれば、経営者もいます。そういった人たちと付き合うことで、考え方や常識に変化がうまれる可能性がありますし、視座が高くなったり、自身のキャパシティーが広がったりすることも期待できます」 スポーツ界でも同じことが言われている。本来の自分の実力よりもレベルの高い環境に身を置くことで、後付けで自身のレベルが上がるのだそう。 「心理学でも、まわりの人たちと同じような行動をするようになるというエビデンスがありますし、現状よりもレベルの高い環境に身を置くことは、ビジネスにおいても人生においても有効的なのだと思います」 ◆メンタルブロックを外して気づいた「お金を稼ぐことの意義」 お金のメンタルブロックを外したことで、お金や稼ぐことへのイメージが変わり、事業も順調に拡大しはじめた三凛氏。 「それまでは、『お金は生きるために必要なもの』ぐらいの認識でしたが、お金は稼げば稼ぐほど、徳を積んでいるのと同じことだと考えられるようになり、『お金は大人の通信簿』という捉え方に変わりました。 お金を稼ぐことは、世の中にいいことをして『ありがとう』と言われることです。しかも、お金を稼ぎ続けることで、雇用を生みます。雇用を生むということは、自分以外の人たちの生活を支えるということです。そう考えると、お金を稼ぐことはすごく尊いことだと思えてきませんか?」