新番組『THE MC3』は厳しい船出となるも…中居正広の「MCの業界内評判」が変わらないワケ
人気番組の「20分の1」の水準
放送開始から1ヵ月が経過したが、その船出は厳しいものとなった。 10月21日にスタートした新番組『THE MC3』(TBS系)。同枠では前クールまで人気芸人を多数起用したバラエティ『ジョンソン』が放送されていたが、成績不振によりわずか1年で打ち切りに。その後継番組として急遽白羽の矢が立ったのが、それまで特番として放送されてきたこの番組だった。 【画像】グラサンをかけてオーラ抜群…! 多忙な日々を送る中居正広が見せた「ファンへの異例対応」姿 MCに中居正広(52)と東野幸治(57)、ヒロミ(59)の3人を起用。毎回、さまざまなゲストを招き、MCの3人やゲストが世間にどう思われているのかを調査するといった内容だ。 「11月11日に第4回が放送されましたが、世帯視聴率は5.3%で同時間帯では下から2番目。指標の一つとして重視されている配信サービス『TVer』の登録者は5.5万人に留まっています。人気バラエティは登録者数が軒並み100万人を超えていることを鑑みると、20分の1程度の水準ですから、寂しい数字ですね。 話題になるのも、どちらかといえばネガティブなトピックが目立ちます。たとえば初回放送では中居さんの経歴について『バラエティやスポーツ番組など、幅広く活躍する国民的MC』となっていて、『SMAP』での活動歴がなかったことになっているのを不自然に感じる視聴者が多かった。 第2回で結婚観や家族観がテーマになった際は、『ムカつく夫の行動について』という街頭インタビューで、MC3人への過剰ともいえる男下げ、夫下げな意見ばかりが流れ、その内容に疑問の声が上がりました」(テレビ誌ライター) 中居にとっては長寿番組の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)と『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)、さらに昨年始まった『だれかtoなかい』(フジテレビ系)に続き、これが4本目のゴールデンのトークバラエティとなった。TBSでは2本目だが、その背景には局の方針転換があった。 「TBSは今秋の番組改編で、バラエティ番組の想定視聴者層の上限を49歳から59歳へと引き上げました。中堅芸人たちがMCを務めた『ジョンソン』から、50代の3人がメインの番組に舵を切ったのもその影響です。しかし、今のところ結果が出ているとは言えない」(制作会社関係者) 厳しい船出となった新番組。当然、MCの1人である中居の評判は下がっているのかと思いきや……現場からの支持は下がっていないという。 ◆競馬に勝ったらスタッフへ「お車代」まで キー局のバラエティ番組担当ディレクターが明かす。 「番組収録の前に台本を徹底的に読み込む“努力家”ぶりは変わりません。『だれかtoなかい』でもそうですが、ゲストの本音を引き出すインタビュー力には定評があり、それは『THE MC3』でも同じ。努力家でありながら、番組では一切そんな素振りは見せず、視聴者ファーストで進行して一緒に楽しむ姿に勇気づけられます」 テレビマンからの支持を集めるのは、カメラが回っていないところでの振る舞いにも理由があるという。前出のディレクターは「スタッフに対しても“いい兄貴”なんです」と続ける。 「現場ウケがいいのは控え室でのフランクさも関係していると思います。大御所といえる立場ですが、控え室での弁当や差し入れが何であっても文句を言わない。それどころか『セブン-イレブンの新しい惣菜食べた?』と芸能人仲間にコンビニ飯を勧めるなど庶民的な一面もあります。 以前、お忍びで競馬場を訪れて観戦をした時は、スタッフが差し入れを買ってこようとすると『最近、マック食ってないから、マックがいい』とオーダー。ちなみにこの日は中居さんが勝ったこともあり、スタッフにお車代として1万円をくれました(笑)。その“兄貴感”も、テレビマン受けがいい理由だと思います」 番組の評判とは違い、現場からの“中居評”はいまだに良好だ。 ただ、『THE MC3』には長寿番組になりえる可能性も残されているという。 「中居さんの強みは“先輩タレントとの掛け合い”にある。若い頃からタモリ(79)や石橋貴明(63)、松本人志(61)など、そうそうたる顔ぶれの先輩たちと絡んできているので、かわいい後輩としての立ち回りが上手い。抜群の“後輩力”を活かしつつ、培ってきたMC力で番組を上手く回すことができれば、V字回復もありえるでしょう」(前出・テレビ誌ライター) はたして中居は、番組を窮地から救うことができるか。
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