大谷翔平、規格外の「つなぐ」意識 ランナーがいても…“ドジャースの2番”として辿り着いた「セオリーにとらわれすぎない思考法」
我々は、翔平が仕掛けたようなプレーを求めている
「翔平を含め、彼らは賢い。試合状況、相手投手によって走るタイミングを判断できる。だから、ストップのサイン以外は、彼らの判断次第。我々は、翔平が仕掛けたような、ああいう細かいプレーを求めている」 右肘手術後のオフ期間、下半身中心の強化トレーニングを続けていた大谷は、横ぶれの傾向があったランニングフォームを改良し、キャンプ中には元ブルワーズ監督でもあるロン・レネキー氏による特別講座を受けつつ、リード幅、構えなども修正した。その結果、5月5日終了時点で、成功率100%の7盗塁。数だけでなく、質を伴う走塁で、試合の流れを動かしてきた。
MVP選手が必死に練習する姿
試合開始数時間前、人影もまばらなグラウンドで今季からコンバートされた遊撃で黙々とノックを受けるベッツ、不振に陥れば早出特打で逆方向への打撃を繰り返すフリーマン……。 開幕以来、ナ・リーグ西地区首位を快走する中、大谷1人だけが目立っていないことこそ、何よりもドジャースの強みと言っていい。 「みんなプロ意識を持って、1人1人が試合だけじゃなくて、その前の取り組みも練習も、毎日やるべきことをしっかりやって出る結果じゃないかと思う」(大谷) 豪快弾で浮かべる笑み、快足を生かした盗塁、チームを鼓舞する雄叫び……。 グラウンド上で感情豊かな表情をのぞかせる大谷の姿こそ、多くのファンが待ち望んでいた光景ではないだろうか。
(「メジャーリーグPRESS」四竈衛 = 文)
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