日銀が利上げ見送り 政策金利0・25%程度維持 「トランプリスク」への配慮も
日銀は19日、今年最後の金融政策決定会合を開き、政策金利を0・25%程度に据え置くことを賛成多数で決めた。国内物価の上振れリスクの低下や、トランプ前米大統領の再登板を来年1月に控え、米国を始め海外経済を巡る不確実性が高まっていることに配慮したとみられる。 政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0・25%程度で維持する。日銀が利上げを見送るのは3会合連続。田村直樹審議委員は利上げ見送りに反対し、0・5%程度への利上げを提案したが、否決された。 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は日本時間19日未明、3会合連続で利下げを決定。2025年の利下げペースについては、前回9月会合時点の想定に比べ緩やかになるとの見通しを示した。 植田和男総裁は同日午後3時半から記者会見を開き、利上げを見送った理由や今後の金融政策運営の方針について説明する。米国経済の見通しや円安傾向が再び強まっていることへの見解、25年の春闘に向けてどんな発言をするかも注目される。