最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング37位。被災地の希望に! J3降格でも人気は変わらず?
2024シーズンの明治安田Jリーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1~J3の全60クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で31~40位を紹介する。
37位:ツエーゲン金沢 本拠地:金沢ゴーゴーカレースタジアム 収容可能人数:10,728人 平均入場者数:5,435人 2024シーズンのJリーグ観客数ランキングで37位に入ったのは、特別なシーズンを全力で駆け抜けたツエーゲン金沢だ。 新たな年が幕を開けた2024年1月1日に発生した能登半島地震により、石川県は大きな被害を受けた。被災クラブとなった金沢の選手たちは、シーズンを通して被災地訪問活動を実施。被害が甚大だった奥能登エリアなどで交流イベントを行い、地域の人々を勇気づけた。 昨季にJ2最下位となった金沢にとって、今季は明治安田J3リーグから這い上がることが最優先目標となるはずだった。だが、想像だにしていなかった天災を経験し、クラブには「被災地復興の光になる」というもう1つの特別な使命ができた。 開幕3連敗で最下位に沈んだものの、3月24日の第6節・SC相模原戦を1-0で制してホーム初勝利。『金沢ゴーゴーカレースタジアム』には3,584人の観客が詰めかけた。 相模原戦以降、ゴースタを訪れる観客の数は増加。金沢も観衆の増加に呼応するかのように順位を上げていき、7月6日の第20節・AC長野パルセイロ戦(〇 3-0)の結果によって今季最高順位の3位を記録した。 なお、今季最多の入場者数を叩き出したのは9月22日の第29節・カターレ富山戦。金沢は0-1で敗れたものの、ゴースタには9,229人の観客が入った。最終的に、金沢は今季のJ3リーグを12位でフィニッシュ。来季はJ2復帰を実現して、ファンのみならず被災地の人々に明るい話題を届けたい。
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