ウクライナで復興事業目論む…ロシア新興財閥「オリガルヒ」の″アルミ王″「日本の巨大別荘」全貌写真
復興ビジネスで巨万の富
トランプ氏が米国大統領に再任することで、世界情勢が大きく変わろうとしている。米国ファーストをかかげ、ウクライナ戦争が終結するかもしれないのだ。 【画像】プーチン大統領と親密な仲…オレグ・デリパスカ氏 ロシア政治に詳しい、筑波大学名誉教授の中村逸郎氏が語る。 「同じく戦争を『早く終わらせるべきだ』と話しているのがロシアの新興財閥オリガルヒの一人、オレグ・デリパスカ氏(56)です。彼が早期終結を望むのは、復興ビジネスによる巨額の利益を得たいから。ロシアがウクライナ東部4州を制圧した場合の、70兆円規模といわれる復興事業に絡むことを目論んでいるようです」 FRIDAYは巨万の富を得ようとする、大富豪デリパスカ氏の別邸を発見した。 静岡県伊東市の海沿いに、その大豪邸は建っている。周囲には鉄の扉と生(い)け垣(がき)が延々と続き、裏手は伊豆半島東岸の険しい崖。中の様子はうかがい知れない。登記簿によると、地下1階地上2階建てで、敷地は約5500㎡、延べ床面積は約420㎡にのぼる。 「ご近所づき合いや挨拶はありません。年に数回ほど訪れているようで、最近も家の灯りがついていました」(近隣住民) この別荘の表向きの持ち主は東アフリカにあるセーシェル共和国の企業で、東京・渋谷区の一等地にも瀟洒(しょうしゃ)な2軒のビルを所有している。実際の持ち主であるデリパスカ氏はどんな人物なのだろうか。 「ソ連崩壊後の混乱期にアルミ会社を設立して財をなしたことから『アルミ王』の異名を持っています。大の日本好きで、来日した際には都内と伊東を行き来しているとか。別荘や渋谷のビルに世界の要人を招き、ビジネスの相談をすることもあるそうです」(全国紙担当記者) ◆プーチン政権を経済的に支えるオリガルヒ オリガルヒはプーチン大統領への忠誠を誓う代わりに、事業を保護される富豪たちだ。米誌『フォーブス』によるとデリパスカ氏の総資産は28億ドル(約4300億円)にのぼり、同誌が毎年発表する世界富豪ランキングでベストテン入り(9位、’08年)したこともある。 前出の中村氏が解説する。 「デリパスカ氏はラブロフ外相と親密で、共に来日したこともありました。『ロシア人は強い指導力を持つ政治家を望んでいる』と、プーチン大統領を支持することで自らの地位を保っています」 プーチン政権を経済的に支えるオリガルヒ。なかでもデリパスカ氏は欧米諸国から経済制裁を受けているが、日本の資産凍結リストからは外れている。そのため伊東や渋谷に所有する不動産が、ビジネス拠点になっている可能性があるのだ。 「質の良いロシアの木材は、日本の禁輸リストに入っていません。デリパスカ氏が経済制裁の対象でないのは、木材貿易に関わっているからかもしれないんです。オリガルヒからプーチン大統領へ、相当な資金が流れているといわれます。 一部がウクライナ戦争に使われていてもおかしくない。現在、日ロ間に飛行機の直行便はありませんが、船で来た場合は入国審査が甘く日本で自由に事業ができます。オリガルヒは、日本でのビジネスチャンスを狙っているんです」(中村氏) 外からうかがい知れない別荘の中で、ロシアの大富豪が暗躍しているようだ。 『FRIDAY』2024年12月13・20日合併号より
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