F1候補生多数、女性ドライバーも参加! フォーミュラEルーキーテストがベルリンで開催。トップタイムはフェラーリF1リザーブのシュバルツマン
先日フォーミュラE第9戦、第10戦が行なわれたベルリンで、若手ドライバーを中心としたルーキーテストが実施された。今回のテストにはF1チームの育成プログラムに入っているドライバーなど、将来有望な若手が数多く参加した。 ハイライト|フォーミュラE第9戦ベルリンE-Prix決勝 その中でトップタイムをマークしたのは、DSペンスキーのロバート・シュバルツマン。現在はWEC(世界耐久選手権)を戦う傍ら、フェラーリF1チームでリザーブを務めるドライバーだ。シュバルツマンは午前、午後のセッションで共に最速となり、総合ベストタイムはただひとり1分02秒台の壁を破る1分01秒937だった。なおこのベストタイムは、ベルリンE-Prixでエドアルド・モルタラによって記録されたポールタイムからわずかコンマ2秒落ちというものだった。 シュバルツマンに次ぐ2番手タイムをマークしたのは、F2ドライバーのジャック・クロフォード。彼はポルシェからテストに参加し、1分02秒110をマークした。3番手は、ベルリンE-Prixでニコ・ミュラーの代役としてアプト・クプラから出走したケルビン・ファン・デル・リンデの弟、シェルドン・ファン・デル・リンデ(ジャガー)だった。 その他目立った速さを見せたのは、マヒンドラのふたり。昨年のF2ランキング2位のフレデリック・ベスティとアルピーヌ育成ドライバーのクシュ・マイニは初めてフォーミュラEのステアリングを握ったが、ベスティは午前3番手、午後7番手、マイニは午前6番手、午後5番手だった。他にも2022年のF2王者であるフェリペ・ドルゴビッチはマセラティに乗り、午前セッションの2番手に入った。 日産勢では、リザーブドライバーのカイオ・コレとアルピーヌ育成としてF3を戦うガブリエレ・ミニが日産チームからエントリー。同じく日産パワートレインを使うマクラーレンは、グレゴワール・ソーシーとマクラーレン育成のウーゴ・ウゴチュクを起用した。 女性ドライバーも2名参加した。かつてWシリーズで活躍したアリス・パウエルは、開発ドライバーを務めるエンヴィジョンからエントリー。開発作業に集中して午後は最多の56周を走り、ベストタイムは全体21番手の1分03秒454だった。そしてもうひとりの女性ドライバーは昨年のF1アカデミー覇者であるマルタ・ガルシア(ERT)で、フォーミュラE初ドライブながらシュバルツマンから1.225秒落ちの18番手タイムを記録してみせた。
Stefan Mackley