道内で動き広がる 発達障害の子ども支援にデジタル活用
自閉症など発達障害がある子どもの成長を、デジタル技術を活用して支援しようという取り組みが広がりを見せています。 札幌に今月オープンした施設では、発達障害やその疑いがある未就学児向けに、運動による発達支援サービスを提供しています。 特徴は、オリジナルのゲームを使ったプログラムです。画面に出てくる敵をボールを使って倒したり動物を捕まえたりし、遊びながら運動の楽しさを感じてもらうのが目的です。 運営会社リィの広瀬あゆみ社長は「発達障害のある子どもの中には集団で同じ指示に従うことが困難な子が多い。特性や嗜好(しこう)性に合わせた運動機会を提供することで、発語が促されたりコミュニケーションできるようになることがある」としています。 子どもの興味に対応できるようゲームは2000種類ほど用意。保護者からは「幼児期の子は普通の運動だけではすぐに飽きる。体を動かしながら、ゲームのビジュアルも華やかなので飽きることなく通い続けることができると思う」という声が聞かれています。 障害のある子どもが学校で集団生活を送るための支援をしている、保育所等訪問支援「てとて」はことし7月、VR機器を使った支援サービスを札幌の小学校で導入しました。仮想空間内の目標物を見つけたり捕まえたりするゲームを5種類用意しています。 現在は札幌の3つの小学校で導入していて、今後は石狩や北広島の学校などにも広げていく予定です。