マカオのIR施設でスリ行為…中国人の男3人逮捕、無認可宿泊施設滞在も発覚
マカオ治安警察局は1月8日、近日コタイ地区にある統合型リゾート(IR)施設内で発生したスリ事案に関与したとして中国人(中国本土居民)の男3人(50~60代)を逮捕したと発表。 同局によれば、同月6日に中国本土からマカオを訪れていたインバウンド旅客の男性からIR施設のロビーにいた際、背負っていたバックが突然動いたような感覚がしたためすぐに確認したところ、ファスナーが開けられ、中にあった約1600パタカ(日本円換算:約3.2万円)入りの財布がなくなっていることに気づいたとするスリ被害の通報が寄せられたとのこと。 通報を受けた同局がIRの監視カメラや「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システムを使って捜査を進めたところ、被害者に接近する男3人の姿が確認され、このうち2人が視線を遮る動きをする中、残る1人が被害者のバッグから財布を抜き取り、事後は3人揃って足早に現場を立ち去っていたことがわかったという。
その後の捜査で3人の身元を特定し、同日中にマカオ半島新口岸地区にあるビル内で容疑者の男3人の逮捕に成功。スリで得たとみられる現金を押収し、複数の通貨が含まれていたとのこと。 同局の調べに対し、3人のうち1人はIRのタクシー乗り場でバックパックのファスナーが開いている男を見かけたためターゲットにしたと容疑を認め、2人は否認したというが、同局では捜査で得られた情報から3人の関与は明らかとし、全員を窃盗罪で検察院送致するとした。なお、否認した2人はマカオで窃盗の前科があったという。 本件の捜査の過程で、容疑者3人が滞在していたマカオ半島新口岸地区にあるマンションの部屋について、無認可宿泊施設であることも発覚。同施設の中でオーバーステイの中国人(中国本土居民)1人が見つかったことも明らかにした。