地域特性生かした特産品並ぶ 喜界島で「ぐーんとマーケット」 島一番コンテストも
鹿児島県奄美群島の物産展・商談イベント「ぐーんとマーケット」と、地域の特性を生かした特産品を選ぶ「あまみ島一番コンテスト」(奄美群島観光物産協会主催)が8日、喜界町の自然休養村管理センターで開かれた。今年3月に続き2回目の開催。コンテストの食品部門ではSPICENEE(奄美市)の「奄味」、工芸・生活用品部門は奄宿り(同市)の「育む箸 私膳―Shizen―」が最優秀賞に輝いた。 イベントは事業者の交流促進や創意工夫による商品開発、販路拡大の意欲向上を図り、地場産業の振興発展に寄与することなどを目的に開催。マーケットには群島各地から18店舗が出店した。コンテストでは食品部門に17品、工芸・生活用品部門に6品が出品され、審査会での評価に加え来場者も一般投票で審査に参加。航空券などが当たる抽選会やエイサー隊、ダンス・島唄教室などの舞台発表もあり、多くの人でにぎわった。 食品部門で最優秀賞に選ばれた「奄味」は島の唐辛子と焙煎唐辛子を中心としたオリジナルブレンドの香辛料。清川健代表は「スパイスが苦手な人でも手に取ってもらえる商品をつくろうと、2年ほど試行錯誤した。これからも島の素材を中心に奄美の新しい味を目指し、多くの人が楽しめる商品を作っていきたい」と話した。 工芸・生活用品部門最優秀賞の「私膳」は奄美大島のイスノキを使用した八角形の高級箸。瀧田恵理香代表は「奄美大島は林業衰退で木の流通が途絶え、地元産の木を入手するのが困難な状況。小さな頃から木に親しみを持って過ごすことを知ってほしい」と語った。 会場を訪れた武田洋子さん=同町阿伝=は「地元で群島全体のものを見ることができてうれしい。他の島の商品を見ることはとても刺激になるし、若い方々が頑張っていることに励まされる」と笑顔で話した。 島一番コンテストの優秀賞及び特別賞は次の通り。(敬称略) 【食品部門】▽優秀賞 パッションシロップ(SONTER GARDEN)、なみうちサイダー(HOWBE)▽特別賞 徳之島コロッケ(あまみ徳之島絆ファーム) 【工芸・生活用品部門】▽優秀賞 布花コサージュ(沖永良部芭蕉布協議会)▽特別賞 秋名バラ柄シャツ(Amamiしま作捌繰)