丸山桂里奈×澤穂希のママ対談「怒って、子どもの寝顔を見て反省して・・・子育てはその繰り返し」
2011年FIFA女子ワールドカップドイツ大会で初の世界一となったなでしこJAPANの澤穂希さん(45)と丸山桂里奈さん(41)。現在、澤さんは7歳の女の子、丸山さんは1歳の女の子のママとして、子育てにも奮闘しています。今回、「たまひよONLINE」では元トップアスリートのママ2人の対談が実現。夫も元サッカー選手であるアスリート夫婦の2人に、夫婦関係のこと、子育ての心配事などについて、あれこれ語ってもらいました。 【画像】仲良し元サッカー日本女子代表、丸山さん(左)、阪口夢穂さん(中央)、澤さん(右)
ママも1年生。子どもと一緒に成長すればいい
――澤さんは先輩ママ。丸山さんから澤さんに聞きたいことはありますか? 丸山さん(以下、敬称略) 澤さんにはすでにいつもいろいろ聞いちゃってます!でも、最近のことだとすると、娘はこの前1歳を迎えたんですが、ますます活発になってきました。いたずらやよくないことをしたときに、どうやって「だめだよ」って教えたらいいのかちょっと悩んでます。たとえば、水が入ってるコップを倒すことってよくありますよね。そういうとき、「あっ!ダメッ!」って瞬発的に怒っちゃうんです。あとから考えたら、「大人が手の届かないところに置けばよかった」ってわかるんですけど。私はサッカーでも瞬発力タイプだったけど、子どもにもそういうとき、瞬発的に怒っちゃう。 澤さん(以下、敬称略) 私は娘が2歳になるくらいまで、1回も怒ったことはなかったなぁ。でも自分に余裕がないときは、そうなっちゃうよね。瞬間的にイラッとする気持ち、すごくよくわかるよ。 私、実は昨年、子育て心理アドバイザーと食生活アドバイザーとスポーツ栄養プランナーの資格を取ったの。子育て心理アドバイザーは通信教育で学んだんです。この勉強をして知ったのは、子どもにあんまり怒りすぎると、自己肯定感が低くなって、自分からチャレンジする気持ちがなくなってしまうことがあるんだって。 だから、できるだけ言いすぎないように気をつけてるんだけど…今でもやっぱり余裕がないとイラッとして、怒っちゃうんだよね。夜に娘の寝顔を見て「なんであんなに怒ったんだろう、ごめんね」って自己嫌悪になる、そんな日々の連続だよね。 もっと余裕を持って子育てしたいな、と思いながらも。 丸山 本当にそう! 自分がもっといいお母さんだったらよかったのに、って思います。 澤 でも桂里奈はお母さん1年生、私は7年生。子どもと一緒に成長して、一緒に勉強していけばいいんじゃないかな。子育てって、かわいい、かわいいだけじゃ、絶対できないよね。 だから自分が爆発しそうなときは、していいと思うんだよね。子どもに当たるとか、そういうことじゃなくて。聞いてくれる大人に吐き出すとか。本並さんだって、きっと大きな器で構えてくれると思う。 丸山 ほんと、そうですね。本並さんにはいつも話を聞いてもらってます。でも私には澤さんもいてくれるから心強い。