スケール満点、まち包む雲海 朝日浴び、表情刻々と 佐用・大撫山
秋が深まる中、昼夜の寒暖差が生み出す朝霧が見られるシーズンを迎えた。早朝、兵庫県佐用町の大撫山(おおなでさん)(436メートル)展望台では眼下に真っ白な雲海が広がることがあり、まち全体をすっぽりと包み込む。朝日が顔を出すと刻々と色や形を変え、神秘的な光景を見せる。 【動画】雲海の神秘的な光景 冷え込みが強まる晩秋から冬にかけて、風が穏やかで湿度が高いなどの気象条件が重なると発生しやすいとされる。地元住民らが整備した展望台には、県内外の写真愛好家が夜明け前からレンズを向けている。 約20年前から大撫山に通う男性(76)=上郡町=は「ここの雲海はスケール感があり素晴らしい。雲海や山並みに斜光が入ると、また違った魅力も楽しめる」と無心にシャッターを切っていた。 佐用町商工観光課TEL0790・82・0670 (辰巳直之)