ラドゥカヌがマッチポイントを凌いだ末にキャリア初の対トップ10勝利で8強入り「非常に意味のある試合のひとつ」 [WTAイーストボーン/テニス]
ラドゥカヌがマッチポイントを凌いだ末にキャリア初の対トップ10勝利で8強入り「非常に意味のある試合のひとつ」 [WTAイーストボーン/テニス]
WTAツアー公式戦「ロスシー国際」(WTA500/イギリス・イーストボーン/6月24~29日/賞金総額92万2573ドル/グラスコート)の女子シングルス2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したエマ・ラドゥカヌ(イギリス)が第2シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を4-6 7-6(6) 7-5で倒す番狂わせを演じた。 ~ロスシー国際2回戦でキャリア初の対トップ10勝利を挙げた地元イギリスのラドゥカヌ選手~ 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ペグラはこの試合が初戦だった。ペグラは前週もベルリンで今季初優勝を飾っていたが、連勝は「4」でストップした。 第2セット5-4からのレシーブゲームでセットポイントを凌がれたラドゥカヌは、もつれ込んだタイブレークで5-6とマッチポイントを握られてから3ポイントを連取して試合を振り出しに戻した。 ペグラは第3セット2-5から5-5に追いついたが、直後にもう一度相手のサービスゲームを破ったラドゥカヌが3度目のサービング・フォー・ザ・マッチで0-40から合計4つのブレークポイントをセーブした末に2時間44分で勝利をもぎ取った。 「今はかなり疲れているけど、何度かあった厳しい瞬間に応援してくれたファンの皆さんに感謝したい」とラドゥカヌは試合後のオンコートインタビューで語った。 「ジェシカのように調子がいい選手と対戦するのは物凄く難しい。彼女はベルリンで素晴らしい活躍をしてグラスコートで自信を感じていたに違いないけど、本当に厳しい状況を何とか乗り越えることができてとても満足している。正直に言って、あの困難から抜け出せるとは思っていなかった」 2021年USオープンで優勝した実績を持つラドゥカヌだが、トップ10プレーヤーに対しては過去7戦して1セットも取ることができていなかった。 「これは私にとって非常に意味のある試合のひとつだと思う。勝ち抜くことができて本当によかった…」 ラドゥカヌは次のラウンドで、ユアン・ユエ(中国)を3-6 6-4 6-0で破って勝ち上がった第6シードのダリア・カサキナ(ロシア)と対戦する。 そのほかの試合では第3シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)、前年の優勝者で第4シードのマディソン・キーズ(アメリカ)、レイラ・フェルナンデス(カナダ)、ケイティ・ブルター(イギリス)、カロリーナ・ムチョバ(チェコ)、ワイルドカードで出場したハリエット・ダート(イギリス)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。 2021年大会チャンピオンで第5シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)は地元イギリスのブルターに4-6 5-7で敗れ、2回戦でシードダウンを喫した。準々決勝ではパオリーニがブルターと、キーズがムチョバと、フェルナンデスはダートと顔を合わせる。
テニスマガジン編集部