「やりましょう、大阪大会」ブレイキングダウンまで〝誘致〟した大阪万博のなりふり構わない集客戦略
朝倉未来のYouTubeに吉村知事が
7月28日に開催された格闘技イベント『超RIZIN.3』で平本蓮(26)に敗れて、引退を表明した格闘家の朝倉未来(32)。その後、平本の〝ドーピング疑惑〟をめぐり後味の悪い結末となった。だが、その一方で9月4日、朝倉の公式YouTubeチャンネルに驚きの人物が登場していた。 【子供にトラウマを…】やめて!…〝嫌われ者〟ミャクミャクがあの人気キャラとツーショット この日公開された【BreakingDown大阪大会が決まりそうです】と題した動画に登場していたのは、なんと大阪府の吉村洋文知事(49)。動画の撮影が行われたのは、吉村知事が週に1回パーソナルトレーニングで指導を受けるという大阪府内のジムだった。吉村知事は朝倉の動画を視聴しているそうで、息子が朝倉のファンであることをアピール。トレーニング談義に花を咲かせるなどしていた。その中で吉村知事は《大阪でBreakingDownとか、いろいろ活動されるのもいいんじゃないですか》と驚きの提案をした。 「『BreakingDown(以下ブレダン)』とは、朝倉がCEOを務める“1分間最強”を決める格闘技イベントです。オーディションで参加者同士が乱闘を繰り広げたりするのがウケてネットでバズり、今や大人気コンテンツになりました。しかし、出場選手に前科があったり、選手に逮捕者が続出したり、何かとお騒がせのイベントでもあります」(格闘技ライター) 吉村知事は件(くだん)の動画内で《160ヵ国来ますので、パビリオン作って。そこに行くと世界が凝縮してる》とここぞとばかりに、来年4月から半年にわたって開催予定の『大阪・関西万博2025』をアピール。たたみかけるように、《万博の期間中、どっかでできるのを考えて。やりましょう、大阪万博大会みたいのを。大阪のブレダン、決定ってことでいいんですか》と前のめりに話を進める吉村知事。すると、朝倉も《じゃあ、これで決定ですね。万博、行きましょう!》と大阪大会開催に前向きな姿勢を見せたのだった。 「ブレダンの客層には普通の格闘技ファンもいるが、半グレなどの〝ヤカラ〟も多いのが現状です。万博には各国の要人が足を運ぶでしょうし、海外や全国各地から老若男女が訪れることになるでしょう。そこでブレダンを開催すれば、会場周辺はインバウンド客やVIP、半グレが集まってカオスになること必至。さすがに、万博会場内や近隣での開催はないのではないでしょうか」(同前) ◆問題続きで苦境に立つ大阪・関西万博 この動画は18日の朝までに76万回の再生回数を記録している。同時点でのチャンネル登録者数が342万人、アップした各動画の再生回数が100万回超えを頻繁に記録する朝倉のチャンネルではけっして飛び抜けた数字ではない。しかし、それでも吉村知事が格闘技界とネット界で絶大な影響力がある朝倉にすがった裏には、自身を取り巻く苦境があるという。 「海外各国のパビリオンの建設の大幅な遅れと建設費の増大がかねてより問題になっていました。開催予定地で発生したメタンガス爆発事故の対策への追加予算に30億円超かかること、ヒアリが発生していること、地中から硫化水素が検出されたことも話題になりました。会場のシンボル『大屋根リング』に避雷針がないことが指摘されるなど、次々と不備が明らかになっています。吉村知事が共同代表を務める国政政党『日本維新の会』、そして代表を務める『大阪維新の会』の支持率は低下の一途をたどっています。 維新が直面しているかつてない窮地を乗り越えるためには、何としても万博に集客して成功させることが必要なのですが……まさかの人物を人気回復の起爆剤に起用したという印象です。朝倉さんは動画の中で政治家転身の意思はないことを明言していますが、知事のお墨付きでのブレダンの大阪大会開催をうまく利用されそうです」(在阪の政治部記者) 吉本興業前会長であり万博の催事検討会議共同座長の大﨑洋氏(71)は9月3日、大阪市内で行われた『第6回催事検討会議』に出席。名前こそ明かさなかったが、大物アーティストの参加内定を発表している。 どうやら、万博の主催者側はなりふり構わぬ〝集客戦略〟に打って出たようだ。問題山積で批判の声しか聞こえてこないなか、本来の目玉である会場内の展示物やアトラクションへの興味がますます薄れてしまいそうだ……。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://twitter.com/FRIDAY_twit
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