「住民の尊厳守って」スペイン領カナリア諸島でオーバーツーリズムに抗議、9月までに人口の約4.5倍が来訪
スペイン領カナリア諸島のリゾート地で20日、観光客が押し寄せるオーバーツーリズムによって地元住民が住宅市場から締め出されているとして、数千人が抗議活動を行った。7島で数千人が参加し、観光ビジネスモデルの改革を呼びかけた。 統計局によると今年1ー9月、同諸島には人口の約4.5倍の約990万人が来訪した。 観光業に依存するスペインでは、バルセロナやマヨルカ島、マラガなど各地で同様の抗議活動が相次いでいる。 抗議デモ参加者 「カナリア諸島は、地域に利益をもたらす観光事業モデルが必要だ。この島の価値を認める改革が必要だと思う。この場所は美しく、カナリア諸島の住民にとって尊厳のある形で持続可能な観光管理をして、この土地を楽しめるものにしたい」