「将来は河村勇輝選手のように」…高いポテンシャルを示した三股の2選手に注目
小玉、蔵満のWエースが3年間を振り返る
「チーム力で勝ち上がったチームです。個々の力は高校に入ってから磨いてもらいたいと思います」 卒業する3年生にエールを送ったのが横山HC。ダブルエースの小玉と蔵満については、「夏以降、エースの自覚が強くなったけど、(全中準優勝で)背負うものが大きくなり、プレッシャーとの戦いだったと思います」とねぎらった。 この試合で30得点8リバウンド4アシストを挙げた小玉は、「自分たちの目標は全国制覇だったのですが、自分の力不足で負けてしまって申し訳なく、悔しい思いです」と胸の内を明かしてくれた。 シュート、ドライブ、ゴール下のポストプレーとオールラウドに攻める小玉だが、自分としては3ポイントシュートを得意としているという。3年間、目標と決めてチームでも個人でも打ち込んできた。 どんな場面でも力を発揮できる選手になりたいという小玉が目標にしているのが河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)。「激しいディフェンスやハンドリング、1対1で抜けきるところ」などがその理由だという。 一方の蔵満は「絶対に勝つという気持ちを持って、絶対に笑顔で終わろうねと話をして試合に臨みました。でも、試合に出たくても出られない3年生がいるのに、勝たせることができず、本当に申し訳ない気持ちです。3年間、先生(横山HC)と(豊永)梨沙アシスタントコーチの指導を受けてこのチームでバスケができてうれしいです」と精いっぱい答えてくれた。 3ポイントシュートと味方を活かすことを武器にしてきたという蔵満だが、「今日はそれができなかったので、これから高校で力をつけていきます」と誓う。 「将来は河村勇輝選手のようにチームメートを最大限に活かして、チームのピンチでシュートを決められる選手になりたいです」と前を見据えた。 ともに高校でも活躍が期待されるポテンシャルの持ち主。この悔しさを糧に目標の河村勇輝のような選手に成長してほしい。 文=入江美紀雄
BASKETBALL KING