「難治性白血病の2歳のゆめちゃんを救おう!」米国での治療費を求め、募金活動
難治性白血病と闘う名古屋市南区の柳田優芽(ゆめ)ちゃん(2歳)に残された唯一とされる治療法を求め、家族らがアメリカへの渡航を望んでいる。莫大な費用がかかるため、10月7日には名古屋市役所にて、両親や名大病院の主治医らが募金への協力を求め、記者会見を開いた。同日より家族の知人らからなる「ゆめちゃんを救う会」が募金活動を開始。11日(土)~13日(月・祝)の三日間、名古屋駅や栄の街頭でも募金活動を行った。 救う会によると、優芽ちゃんは生後一か月の健診で白血球が過剰に増える「急性リンパ性白血病」と診断された。これまでに父、隆さん(41)からの骨髄移植を含め、2度の造血幹細胞移植が実施され、回復に向かっていたものの退院を目前に再発。現在の日本ではこれ以上の治療が難しく、可能性としては米国で最近、開発された遺伝子を使った治療法が残されている。日本では研究段階だが、米テキサス州のアンダーソンがんセンターより、受け入れの内諾をもらっているという。ただ治療費の見積もりは約1億2200万円と高額で、検査なども含め少なくとも1億3000万円かかる。隆さんの同僚らが「ゆめちゃんを救う会」を結成し、先週7日に募金活動をスタートした。
この三連休は、街頭でも募金活動を実施。11、13日は名鉄百貨店本店前、12日は栄交差点前で、救う会のメンバー、親戚や知人ら、多い時には30名以上が集まり、歩行者に募金への協力を呼びかけた。11日は122万7778円、12日は101万1222円、13日は15万7645円の協力金額が報告されている。 父、隆さんと母、陽子さん(39)も街頭に立ち、募金とともに「がんばってください」という多くの励ましの声が送られた。「これだけたくさんの皆様にご協力をいただいて…ありがたくて言葉になりません。」と陽子さん。「何としてでも娘を助けないわけにはいかない、という思いです。」と隆さんもあらためて勇気づけられた様子。しかし、優芽ちゃんの病状は不安定で、抗がん剤の投入量を増やすなど、きびしい治療が続く。「気持ちとしては、すぐにでもアメリカへ渡りたいです。」と唇を噛みしめた。 10月13日正午現在、集まった協力金額は、2520万5215円。 10月中の週末は街頭募金を続ける予定で、18日(土)、19日(日)は名古屋駅の名鉄百貨店前にて行う。(天候等で変更する場合もあり) 振り込みでの募金も受け付けている。 ○三菱東京UFJ名古屋駅前支店(普通口座0249494) ○十六銀行名古屋駅前支店(普通口座1366622) 〇ゆうちょ銀行(記号12180、口座13334761) ◆問い合わせ 「ゆめちゃんを救う会」(活動内容や募金協力金額なども随時公開中) 052-462-9586 (取材/編集プロダクションエディマート 大塚亜依)