『スペースチャンネル5』25周年。主人公うららがミュージカル仕立てで踊るポップでキュートな“音ゲー”。マイケル・ジャクソンの出演に驚かされた【今日は何の日?】
※本記事は、2021年12月16日にアップした記事を再編集したものです。 アップダウンアップダウンチューチューチュー! 【記事の画像(4枚)を見る】 1999年(平成11年)12月16日は、ドリームキャスト用ソフト『スペースチャンネル5』が発売された日。本日で発売から25周年を迎えた。 『スペースチャンネル5』は、セガ・エンタープライゼス(当時)から発売されたリズムアクションゲーム。架空の宇宙テレビ局“スペースチャンネル5”の報道の中継放送という体裁でゲームが進行していくのが大きな特徴となっている。 ゲームの公式ジャンル的には“ミュージカルアクション”とされていて、主人公うららの寸劇を交えつつ、そのままリズムゲームになだれ込む様相がまさにミュージカルといった感じでユニークだった。シューティングのような一面も併せ持っており、ボス戦などの敵を撃破していくシチュエーションはちょっとした爽快さも感じられた。 プレイヤーは敵となる相手の動きとタイミング(ダンス)を覚え、上下左右の方向キーとふたつのボタンを使い、それを再現することで敵を倒していく。敵味方とも踊る際に「アップ」、「ダウン」、「チュー!」などの言葉を発するのだが、それがなかなかかわいらしかったこともあってとても印象に残っている。 うまくダンスを再現できれば“シチョーリツ”が上がり、失敗すれば下がっていって最終的には番組打ち切り(ゲームオーバー)となってしまう。ちなみに、うらら役の声優さんは公表されておらず、クレジットにはHerself(彼女自身)と表記されていた。新人レポーターという役柄ともマッチした演技(?)もよかった。 主人公のうららは侵略してきた宇宙人からダンスによって人々を救い出すのだが、救われた人々はうららの後をゾロゾロと付いて歩き、いっしょにダンスを披露してくれる。これがミュージカル映画『ウェスト・サイド・ストーリー』のワンシーンみたいで非常にカッコイイ。筆者がミュージカルに疎すぎてうまく例えられず申し訳ないが、とにかく最終ステージはキャスト総出のダンスが壮観だった記憶がある。 うららをはじめとする登場キャラクターたちは個性豊かで魅力的だったが、その中でも異彩を放っていたのは“スペースマイケル”の存在だろう。何せ、このキャラクターを演じていたのは“キング・オブ・ポップ”と称された世界的なスーパースター、マイケル・ジャクソンその人なのだから驚くなと言うほうが無理がある。急遽出演することになったため、出番こそ少なかったが当時もかなり話題となっていた。 ドリームキャスト版の発売から3年経った2002年12月12日には、プレイステーション2で移植版の『スペースチャンネル5』が発売。続編『スペースチャンネル5 パート2』も間を置かずに2002年2月14日発売となっている。なお、こちらの続編ではマイケルの出番はかなり増えまくっている。 最新作は『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』。2020年2月26日に発売されたので、PSVRをお持ちの方はぜひ体験してみてほしい(Oculus Quest、VIVEPORT、STEAM VR版もある)。筆者もクリアーまで遊んだが、当時のノリは健在でVRの題材としてもピッタリの内容となっているのでファンならばぜひに。