宮城野部屋から転籍の力士ら引っ越し完了 8日から伊勢ケ浜部屋の稽古に参加 宮城野親方「頑張ります」
元幕内北青鵬の暴行問題で部屋が事実上の一時閉鎖となり、1日付で宮城野部屋から伊勢ケ浜部屋に転籍した力士ら約20人が7日、東京都墨田区から同江東区に引っ越しした。残っていた宮城野部屋の荷物を大型トラックでいったん運び出した後、今度は個人の荷物やマットレスなどを積んで、伊勢ケ浜部屋へ。部屋の前に横付けしたトラックから荷物を搬入し、約5時間で作業を完了した。 【写真】鍋デカっ! 伊勢ケ浜部屋の前で荷物をトラックから下ろす力士たち 宮城野部屋から移籍した力士たちは、8日から稽古に合流予定。これまでの倍近い力士を預かることになった伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「30人ぐらいいた時もあったから。お相撲さんを大切にしていきたい」と、環境が大きく変わる力士たちを気遣った。宮城野親方(元横綱白鵬)は、十両伯桜鵬ら送り届けた弟子たちに「頑張って」と声をかけると、引っ越しを終えた心境を問われ「頑張ります」と、短い言葉に決意を込めて車に乗り込んだ。 一連の問題を巡っては、監督責任を問われた宮城野親方は2月に2階級降格と報酬減額の処分を受けた。3月の春場所期間中は、同親方は師匠の立場から外れ、同じ伊勢ケ浜一門の玉垣親方(元小結智乃花)が師匠代行を務めた。3月28日の理事会後、宮城野部屋の親方衆、力士、行司ら全員が4月から伊勢ケ浜部屋に転籍することが発表された。