アンディ・キム氏、米上院議員に当選…韓国系初で新たな歴史
米国のアンディ・キム下院議員(民主・ニュージャージー)が韓国系として初めて上院議員になった。 5日(現地時間)、米国大統領選挙とともに行われた上・下院議員選挙に出馬した韓国系現職候補は4人。 3選下院議員であるアンディ・キム氏は上院議員に挑戦、下院ではヤング・キム(共和・カリフォルニア第40選挙区)、ミシェル・パク・スティール(共和・カリフォルニア)、マリリン・ストリックランド(民主・ワシントン州第10選挙区)ら3人が再選を狙って開票結果を待っている。 アンディ・キム氏は「アメリカンドリーム」の象徴のような人物だ。韓国人移民者第1世代の両親の下に生まれてニュージャージー南部で育った。政治入門前は外交・安全保障分野の専門家として活動した。オバマ政権時にアフガニスタン駐留の北大西洋条約機構(NATO)軍司令官の参謀やホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)イラク担当補佐官を歴任した。 2018年11月の中間選挙でニュージャージー州第3区から民主党候補として出馬したアンディ・キム氏は当時共和党現職議員だったトム・マッカーサー氏を相手に辛勝を収めてニュージャージー州初のアジア系連邦議員になった。その後、同州下院議員にで3回当選した。議会入り後は在韓米軍駐留の重要性を強調して韓米関係強化のためにさまざまな立法活動を行ってきた。 2021年1月6日の議会暴動事態の時に黙々と議会を掃除する場面で全国区のスターになった。8月21日民主党全党大会時には堂々とした姿で演壇に上がり、カマラ・ハリス副大統領に対する賛助演説を行った。 アンディ・キム氏は18年間ニュージャージーに君臨してきた民主党重鎮のボブ・メネンデス上院議員が腐敗事件にかかわって党籍を失うと、6月ニュージャージー州民主党プライマリー(予備選挙)に出馬して81%の得票率で正式候補となった。 先月6日のテレビ討論の途中に健康問題が発生した相手候補に近付き、体調を気づかいながら声を掛けるなど競争者を配慮する姿まで電波に乗り、有権者から「上品な行動を見せた礼儀正しい政治家」と好評を受けた。