大分工業高の浜崎さんが技能五輪全国大会出場へ フライス盤種目で県内の高校生初
大分市芳河原台の大分工業高機械科3年、浜崎史哉さん(18)が第62回技能五輪全国大会(愛知県など・22~25日)の「フライス盤」に出場する。同種目に県内の高校生が出場するのは初めて。浜崎さんは「かなり難易度が高いが、出場することに意味がある。来年以降につながる経験にしたい」と意気込んでいる。 大会は、原則23歳以下の青年技能者が出場する全国レベルの技能競技大会で「機械組立て」など41種目ある。「フライス盤」は、刃物を回転させて金属を削り加工するフライス盤を使い、事前に発表されている課題を5時間以内に作製し、精度や出来栄えを競う。今年は同種目に全国から企業の技術者や大学校の学生ら28人が出場。高校生は浜崎さんのみ。
浜崎さんはこの夏、栃木、群馬両県で開かれた若年者ものづくり競技大会の同種目で銅賞を獲得した。10月には国家検定の技能検定2級の「フライス盤作業」に合格。その時の実技試験の作品が技能五輪の要件を満たし、出場資格を得た。 本番で使用するフライス盤と似た機械がある鶴崎工業高(同市)で練習を重ねた浜崎さんは「不安もあるが、練習通りの力を発揮し、完成させることを目標に頑張りたい」、指導する機械科の山本景三教諭(47)は「とにかく努力するタイプで投げ出さない。前例がないが、本人の意思とやる気がすごい。挑戦する姿勢を見てもらいたい」と話している。