「今年の一皿」は「うなぎ」!おにぎりなど提供方法多様化で取り扱い店は1.5倍に 養殖技術も進歩 ぐるなび
ぐるなびは3日、2024年の日本の世相を反映し象徴する食、2024年「今年の一皿」に「うなぎ」が選ばれたと発表した。 これまでハレの日に食べられていた「うなぎ」だが、おにぎりなど提供方法の多様化で手軽に食べられるようになったほか、加工技術が進んだことが選出の理由だとしている。 ぐるなびによると、うなぎを取り扱う店は約1.5倍に増えた。 (※前年比・国内出店) 天然のニホンウナギの漁獲量が減る中、後世に残すための養殖技術の進歩も選定の理由としている。 そのほか、準大賞には、新たな酒文化として取り扱いが増えたとして「ジャパニーズクラフトジン」が、インバウンド賞には、インバウンド人気や円安の追い風を受け、国内でも価値基準が変化したとして「プレミアムラーメンが選ばれた。 また、「アサイーボウル」が、健康志向の若者を中心に人気が高まっているとしてノミネートしていた。 「今年の一皿」は、優れた日本の食文化を記録に残し、保護・継承するために「楽天ぐるなび」のビッグデータや、ユーザーアンケート、メディア関係者の審査を経て、一年の世相を反映し象徴する「食」を毎年発表するもの。 過去の「一皿」は以下の通り。「タピオカ」や「おにぎらず」など、懐かしいヒット食品が並んでいる。 ●2023年「ご馳走おにぎり」ご飯からはみ出るほどに載せた具材が華やかで、おにぎり専門店が人気となった。 ●2022年「冷凍グルメ」コロナ禍で飲食店への急速冷凍機の導入が進み、レストランメニューをそのまま再現した冷凍グルメが誕生。消費者から支持を得た。 ●2021年「アルコールテイスト飲料」酒類提供制限の要請を受けて飲食店経営の救世主となった。製造方法の進化でアルコールに近い味わいとなり、日本の食文化として定着する可能性も。 ●2020年「テイクアウトグルメ」コロナ禍でテイクアウトに取り組む飲食店が急増し、自宅でも外食の味を楽しむ機会が増加した。 ●2019年「タピオカ」ブームを超えた社会現象となった ●2018年「鯖(さば)」サバ缶の注目により魚食文化の良さが再認識された。 ●2017年「鶏むね肉料理」高タンパク低脂肪のむね肉が注目され、むね肉を主食としたサラダの人気が高まった。 ●2016年「パクチー料理」薬味としてのパクチーから主役に!「パクチスト」も登場した。 ●2015年「おにぎらず」若者の米離れが叫ばれる中、握らないおにぎりが人気に ●2014年「ジビエ料理」厚生労働省が「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針」を作成したことで、ジビエ料理の提供が日本でも本格化した。
経済部