橋げた落下で8人死傷した事故から1年 国道バイパス工事現場で黙とう捧げ安全対策確認 静岡市
テレビ静岡
静岡市清水区の静清バイパスで工事中の橋げたが落下し、2人が死亡、6人が重軽傷を負った事故から7月6日で1年です。工事を発注した静岡国道事務所は建設業者とともに黙とうを捧げ、安全対策の徹底を確認しました。
2023年7月6日、静岡市清水区尾羽の静清バイパスの工事現場で橋げたが落下し、作業員2人が死亡、6人が重軽傷を負いました。 工事を発注した静岡国道事務所は事故があった7月6日を「しずこく安全の日」とし、5日は建設業者とともに作業員2人を追悼するとともに安全対策の徹底を確認しました。 静岡国道事務所・椎野修 所長: 工事中の事故に加えて道路をご利用いただく皆様、工事や業務に従事していただく皆様の健康と安全など、私たちの事業にかかわる全ての皆様の安全を追求していきたい
伊藤渚紗 記者: 私はいま事故があった橋げた の上にいます。7月下旬には工事も再開されるということで、静岡国道事務所によるパトロールが行われています 事故の原因として橋げたを吊るセッティングビームを支える架台「サンドル」が不安定だった点が指摘されていて、パトロールではサンドルを含めて安全点検が行われました。 静岡国道事務所・辻英雄 副所長: サンドルをそれぞれ組み合わせるにあたって、元々それぞれ固定はしていたのですが、今回すべての部材においてボルトでの固定をしています 事故があった工区は7月下旬に橋げたをかける工事を再開する予定で、工事に向けて現場では夜間に片側通行の規制が行われています。
国交省の事故調査委員会が指摘した橋げたが落下した原因がこちらです。 まず、橋げたを吊る「セッティングビーム」を支える台「サンドル」が不安定だった。 その結果「セッティングビーム」が落下し、橋げたを結ぶボルトの接続部が破断して事故が起きたと指摘しています。 こうした調査結果も踏まえ、業務上過失致死傷などの疑いで警察による捜査が続いています。
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