規格外レモン、フィナンシェに 浜松商高生×春華堂 地域の課題解決
浜松商高(浜松市中央区)の生徒と菓子メーカーの春華堂(同)が共同開発した浜松産レモン入りのフィナンシェ「君にれもん」が7月3日から、同社直営の7店舗で発売される。廃棄されていた規格外品のレモンを活用。食品ロスを減らし、SDGs(持続可能な開発目標)達成につなげる。 開発に携わった生徒は、同校調査研究部の福井那菜さん(17)、黒田桂依さん(17)、太田佳歩さん(18)の3年生3人。同校OBと春華堂社員のつながりが縁で昨夏に商品開発チームが発足した。「地域課題の解決」「浜松の活性化」をテーマに掲げた3人は形や傷などを理由に市場に出回らず、利活用が課題だったレモンに着目した。 商品開発のヒントを得ようと、レモンに関するアンケートを同校生徒や春華堂社員を対象に実施。「夏の暑い日」「さっぱりしたい時」にレモンを食べたいという回答が多かった点を踏まえ、レモン本来の甘酸っぱさを感じる爽やかな味わいに仕上げた。果肉は絞って果汁に、果皮は食感を楽しめるピールにそれぞれ加工し、生地にたっぷり混ぜ込んだ。 3人は「部活や勉強で疲れた時に食べてリフレッシュしてほしい。浜松産レモンのPRにもなれば」と話す。税込み250円。4個入りのバッグも販売する。
静岡新聞社