「ナカタやホンダも20歳時は無名。そう考えるとクボは」最高点7.5は久保建英でも三笘薫でもなく…ブラジル人記者が森保・大岩J欧州勢を採点
W杯最終予選の組み合わせは「気に入っているよ」
――堂安は先ほど南野で触れた、パーソナリティの強さを持つ選手でもありますね。 「これは表現が難しいんだけど、10年くらい前の本田圭佑のような存在に堂安がなるかと言えば……そうはならないんだろう。これはネガティブな意味にとらえてほしくないんだけどね」 ――というと? 「たとえば10~15年前の日本代表に堂安がいたら、きっと盤石のレギュラーになっていたんじゃないかな。ただ森保監督が率いる現チームは、堂安クラスでもスタメン確定とはならない選手層の厚さがある。もちろん堂安はチーム内で強い発信力と求心力があるのは確か。その個性を生かしつつ、堂安にしかできないタスクをこなしてほしい」 ――最後に、6月27日に北中米W杯アジア最終予選の組み合わせ抽選会が行われ、日本のC組はオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと戦うことになりました。チアゴ記者はこの結果をどう受け止めていますか? 「この組み合わせは気に入っているよ。だって、最強のグループだからね」 ――どういうことですか? 「今回から新しい予選形式になったけど、僕が最も恐れていたのはW杯への道があまりにも簡単になりすぎて、チームの問題を覆い隠してしまうのではないかということだった。W杯でベスト8以上の成績を残すなら、予選時点からタフな相手と戦う中で課題をクリアしていく必要があると思っていたんだ」 ――なるほど。 「それにオセアニア、中東、東アジア、東南アジアなど、さまざまなタイプの相手と対戦するのも良いことだと思う。大岩剛監督のもとでパリ五輪に挑むU-23日本代表も含めて――アジアカップから学び、最大限の集中力で今後の試合に臨むことを願っているよ。もちろん新シーズン、それぞれのクラブでの活躍にも期待だ」
チアゴ記者の日本代表欧州組:主な選手のシーズン採点
〈プレミア〉 遠藤航7.5 冨安健洋6.0 三笘薫6.5 橋岡大樹6.0 〈ブンデス〉 堂安律7.0 伊藤洋輝6.5 板倉滉6.0 浅野拓磨6.5 〈リーグアン〉 南野拓実7.0 伊東純也7.0 中村敬斗6.0 〈リーガ〉 久保建英7.0 〈セリエA〉 鎌田大地6.0 〈ポルトガル〉 守田英正7.0 相馬勇紀6.0 〈オランダ〉 菅原由勢7.0 斉藤光毅6.5 小川航基6.5 佐野航大6.5 <伊藤や鎌田ら移籍組、三笘や遠藤、冨安を“ホンネ評価”した第1回、第2回からつづく>
(「サッカー日本代表PRESS」NumberWeb編集部 = 文)
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