筑陽学園高CB中本昂之介(FC BRISTOL出身)は終盤も身体を張った守り。無失点勝利に貢献した(Taro YOSHIDA)

[5.4 球蹴男児U-16リーグD2第2節 筑陽学園高 2-0 鹿児島実高 大津町運動公園多目的A] 【写真】松木玖生の衝撃スタッツにファン「こんなの初めて見た」「バケモン」「GKもしてた?」 　九州地域のU-16年代において、長期のリーグ戦を通じて選手の育成及び指導者のレベルアップを図る「2024 球蹴男児U-16リーグ」のD2リーグは4日に第2節を行った。筑陽学園高(福岡)はこの第2節が今季初戦。鹿児島実高(鹿児島)と対戦し、2-0で快勝した。 　筑陽学園は、2点リードの試合終盤も失点ゼロにこだわった戦い。「サイドバックが抜かれた時のカバーとか、ビルドアップのミスしない正確さを見て欲しいです」というCB中本昂之介(FC BRISTOL出身)がシュートをブロックし、交代出場のCB青栁成征は身体を張ってのクリアや突破を阻止するたびに吼えていた。 　そして、GK原泉翔が決定的なシュートをストップ。全員で90分間を守り切り、中本は「もう無失点を目標にしてたから、みんなで一致団結してできました。やっぱり日頃の練習から強度高くやっているから、それが試合にも活かせたかなと思います」と胸を張った。 　その中本は今年の筑陽学園について、「今年の筑陽の1年生はトップ頼みではなくて、みんなで繋いで ワンツーとか、3人目の動きもして点に絡めると思います」と説明する。MF池田怜矢が中盤で活動量を多くプレーして攻撃に係わってほか、FW池田劉征やFW松生暖斗の鋭い動きを交えてゴールを目指す。 　そして、前半33分、MF原田航汰が左サイドを抜け出し、その折り返しを池田怜が右足ダイレクトでゴールへ叩き込んだ。鮮やかな崩しで先制。さらにMF西村莉杜の連続シュートなどで相手にプレッシャーをかける。 　筑陽学園は、後半にも交代出場のFW東壮一郎が追加点。中本は「前半は自分たちのサッカーができて、球際も強く行けたし、良かったです。いい時間帯に点が決めて、後半は自分たちの流れに持っていって、守備も全員で守ることができていました」。筑陽学園が会心の戦いで強豪対決を制した。 　中本は筑陽学園のパススタイルに憧れて進学。味方にプラスの声がけをしながら、競り合いにも勝って、ロングキックも繋げる、そして、常に無失点で終えるようなCBになることが目標だ。 　球蹴男児U-16では、「全部無失点で行きます」と無失点優勝を掲げた。そして、「3年間の目標は、まず福岡県で1位を取ることです。その後に全国に行っても、負けずにビビらずやっていきたいです」。好スタートを切ったことに満足せず、こだわって無失点、優勝を目指す。