中日・中島宏之、今季限りで退団も現役続行へ「気持ちがもういいやとはならなかった」野球への情熱は冷めず
中日の中島宏之内野手(42)が17日、ナゴヤ球場での練習後に取材に応じ、今季限りでの退団と、現役続行の意向を示した。 どこのユニホームになろうとも現役を続けたい。今年42歳を迎えた中島が来季への思いを口にした。「9月いっぱいもそうですけど、やれるまでやり切ろうと思っています。若い子と一緒にやっている中で気持ちがもういいやとはならなかった」。今季で竜のユニホームは脱ごうとも、野球への情熱は冷めなかった。 今季は巨人を戦力外になって中日に加入し、「代打の切り札」として開幕を1軍で迎えた。4月13日阪神戦(バンテリン)で右手首に死球を受けて、「右第5中手骨骨膜損傷」との診断で出場選手登録を抹消された。「何とか早く治してチームに貢献したいという思いだった。少々痛くても痛いと言ってられる年齢じゃない」と当時の心境を振り返る。 ただ、1軍再昇格後も調子は戻り切らず、今季は1軍で15試合に出場して13打数無安打。結果は出せなかった。それでも現在の状況について「折れた所もいい感じに使えている。どこがどうということは特にないです」と万全をアピール。残り少ない今季に向けて「試合も出してもらえている。その間は一生懸命一緒にやろうと思います」と言葉に力を込めた。 中島は兵庫県出身で伊丹北高から2000年にドラフト5位で西武に入団。12年オフにFA権を行使して大リーグにも挑戦した。15年から4年間はオリックス、19年から5年間は巨人でプレー。NPB通算22年間で1928安打、995打点を積み上げたバットマンが新たな道を探す。
中日スポーツ