中日、嵐のオフ再び 監督退任が決まり、大粛清モードに突入か 注目高まる「理由」
中日、立浪和義監督の今季限りの退任が決まった。18日の阪神戦(バンテリン)に3-8と敗れ、借金は今季ワーストの18、単独最下位に転落したタイミングで今季限りで退くと意思表明を行った。 【動画】これぞホームランアーチストの弾道!細川が自身初のグランドスラムを放ったシーン 就任3年目となった今季は巨人から中田翔、中島宏之を獲得、ベテランと若手の融合で勝つ力を植え付けようとした。 開幕直後の4月には一時単独首位に浮上、明るい兆しが見えた時期もあったが、勝負の夏場に急失速。主力として期待した中田もコンディション不良から年間通して戦えず。思ったようなチームマネジメントを取れなかったことも響いた。 在籍3年間で最下位から抜け出せなかったが、投手では4年目の高橋宏斗、野手では現役ドラフト組の細川成也を独り立ちさせるなどの功績もあった。若手を積極起用して前に進めようとしたことは評価されている。 今後は次期監督の選定作業に入る中、避けられないのがナインへの影響だ。3年連続最下位に低迷していることで大幅な血の入れ替えも求められる。 すでにここまでチームでは中継ぎの田島慎二、外野手の加藤翔平が引退を発表、ほかにもベテランの中島が構想外と日々、中日ナインの去就情報が出てきている。 立浪監督は就任1年目の22年オフには当時主力だった阿部寿樹(現楽天)、京田陽太(現DeNA)を放出する電撃トレードを敢行。同年には育成を含め17人もの選手を戦力外とし、血の入れ替えを進めた。新監督となれば、新たな視点で戦力補強を求めるのは必至と見られている。 今後は10月のドラフト、オフのトレード、FA補強、現役ドラフトと球界スケジュールは進んでいく中、どのように中長期的な視点を持って補強を進めていくのか。 何より2011年以来、リーグ優勝からは遠ざかり、直近10年でAクラスは2020年(与田剛監督)のみという長く続く低迷にファンの我慢も限界に近い。 勝負の厳しさを伝えられる指揮官、またチームを前に進ませる積極補強も令和の昇竜軍団復活への大事な鍵を握りそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]