【バドミントン 日本ランキングサーキット2024】男子シングルスで連覇をねらう古賀穂が準決勝に進出!
5月27日に開催された2024年日本ランキングサーキット(埼玉県・サイデン化学アリーナさいたま)3日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは、男女シングルスの戦いをレポートする。 【男子シングルス】 男子シングルスで唯一2-0で勝利を決めたのは、昨年の覇者・古賀穂(NTT東日本)。増本康祐(法政大)とのサウスポー対決は、体格に勝る増本が強烈なスマッシュを打ち込んでスタート。試合巧者の古賀は淡々とラリーを刻み、コースをねらって得点を重ねていった。古賀の後輩にあたる田中湧士と武井凛生(ともにNTT東日本)による同チーム対決は、年上の田中が勝利。最終盤までスマッシュでエースを奪うなど安定感抜群のショット力で、躍動感あふれる若武者・武井を制した。 田中とともに日本B代表の小川翔悟(ジェイテクト)は、高校卒1年目の沖本優大(BIPROGY)に食らいつかれるも、集中力を切らさずキレ味鋭いショットで勝利。敗れた沖本は、身上であるねばりのレシーブ、得意のフェイントロブで会場を沸かせた。川本拓真(BIPROGY)とB代表の秦野陸(トナミ運輸)は、大型選手らしいダイナミックなラリーを披露。互角の勝負を展開したが、秦野が足を痛めて途中棄権となった。 ▼準々決勝(5月27日) 田中湧士(NTT東日本)②〔21-14、15-21、21-12〕1●武井凛生(NTT東日本) 川本拓真(BIPROGY)◯〔15-21、21-12、11-10キケン〕●秦野陸(トナミ運輸) 小川翔悟(ジェイテクト)②〔21-18、18-21、21-13〕1●沖本優大(BIPROGY) 古賀穂(NTT東日本)②〔21-19、21-15〕0●増本康祐(法政大) ▼準決勝(5月28日) 田中湧士(NTT東日本) - 川本拓真(BIPROGY) 小川翔悟(ジェイテクト) - 古賀穂(NTT東日本) 【女子シングルス】 女子シングルスは、ともにA代表経験者の髙橋明日香(ヨネックス)と郡司莉子(再春館製薬所)が激突。序盤から力強く安定したラリーで点を重ねる髙橋に対し、やや不安げな郡司だったが、徐々に気力が充実して1-1に。ファイナルゲーム中盤まで互角の戦いは、最後までスマッシュを打ち込んで決めきった髙橋に軍配が上がった。昨年はダブルスで優勝し、9月の全日本社会人でシングルスの初タイトルを獲得した小西春七(岐阜Bluvic)も2-1で勝利。全日本総合優勝の杉山薫(BIPROGY)を倒して勝ち上がった近藤七帆(広島ガス)の充実ぶりが光り、互いに速い展開のラリーを披露。応援席を魅了した。 B代表の水津愛美(ACT SAIKYO)は、明地陽菜(再春館製薬所)に勝ってベスト4一番乗り。独特のタッチからやわらかいショットを入れてくる明地に対し、しっかり足を運んで対応。最後は明地のバックにドリブンクリアーを打ち、ミスを誘って試合を決めた。木村百伽(ヨネックス)と吉川天乃(岐阜Bluvic)の対決は、2-0勝利を重ねてきた木村に軍配。動きが速い吉川に苦しみながら、チャンスをきっちり仕留めてみせた。 ▼準々決勝(5月27日) 髙橋明日香(ヨネックス)②〔21-16、22-24、21-14〕1●郡司莉子(再春館製薬所) 水津愛美(ACT SAIKYO)②〔21-18、21-18〕0●明地陽菜(再春館製薬所) 木村百伽(ヨネックス)②〔21-17、21-18〕0●吉川天乃(岐阜Bluvic) 小西春七(岐阜Bluvic)②〔19-21、21-19、21-15〕1●近藤七帆(広島ガス) ▼準決勝(5月28日) 髙橋明日香(ヨネックス) - 水津愛美(ACT SAIKYO) 木村百伽(ヨネックス) - 小西春七(岐阜Bluvic)
取材・文/平田美穂 写真/黒崎雅久