TD SYNNEX、「IBM watsonx」搭載の生成AI向けアプライアンスサーバーを提供
TD SYNNEXは、日本IBMのAIプラットフォーム「IBM watsonx」を組み込んだ生成AI開発・運用向けのアプライアンスサーバーの提供を開始した。日本IBMが12月23日に発表した。 TD SYNNEXは、グローバルなITディストリビューターである米TD SYNNEX Corporationの日本法人。グローバルなネットワークを生かし、100カ国以上、1500社を超えるメーカーと取引している。従来の卸売に加え、国内外の製品やサービスを組み合わせ、最適なITソリューションを提供する「ソリューションアグリゲーター」として、ビジネスを展開している。 今回提供するアプライアンスサーバーは、「watsonx.ai」「Red Hat OpenShift」「VMware」などの関連ソフトウェアを周辺機器に組み込んでおり、ユーザーは、迅速に自社専用の生成AIモデル開発・運用環境を構築できる。サーバにAIソフトウェアやOS、ハイパーバイザーなどを構築する手間とコストを削減できるという。 TD SYNNEXがクレスコと提携し、導入を支援する。加えて、生成AIの開発・運用に関する人材育成、要件定義、AIアプリ構築の技術支援なども提供する。 日本IBMによると、セキュリティやデータ保護の観点からも、自社環境でのAI開発・運用が求められており、同サーバーはそのニーズに応えるものだという。 今後は、共同マーケティングや営業活動、提携パートナー企業の拡充を図る。また、ワークステーションやPCなどへの生成AI組み込みソリューションの開発・展開も進める予定だとしている。