【フィリピン】豪系オースタル、フェリー船建造を受注
フィリピンのオーストラリア系造船会社オースタル・フィリピンは、オーストラリアのフェリー路線で使う双胴船(カタマラン)の建造を受注した。中部セブ州バランバンの西セブ工業団地にある造船所で建造する。 同団地を運営するアボイティス・インフラ・キャピタル(AIC)が発表した。オーストラリア南西部ヒラリーズとロットネス島を結ぶフェリー会社、ロットネスト・ファスト・フェリーズが発注した。 船の設計はオーストラリア企業インキャット・クロウザーが手がけた。全長32メートルのアルミニウム製で、定員は乗客400人と乗員5人。ディーゼルエンジン2機で駆動し、最高巡航速度は25ノット(時速約46.3キロメートル)となる。 オースタル・フィリピンは2012年に西セブ工業団地に造船所を構えた。11カ国の顧客12社に船舶21隻を建造している。22年には船舶の点検・修理サービスにも事業を拡大した。