沖縄は連日の大雨 6月ひと月分を超える雨量も 土砂災害の危険度高まる
沖縄では連日の大雨となっています。特に本島地方では雨量が増えて、48時間雨量が6月ひと月分を超えている所も。地盤が緩んでいる所があるため、土砂災害には特に警戒が必要です。また、発雷も多く観測されているため、落雷や突風にも十分ご注意ください。
沖縄本島で雨量急増 土砂災害のリスク高まる
沖縄では活発な梅雨前線の影響で、ここ数日は大雨が続いています。 特に本島地方で雨が強まっていて、今朝は渡嘉敷村で1時間に53.5ミリの非常に激しい雨を観測。南城市糸数では今日13日午前4時50分までの48時間雨量が6月の観測史上1位となる321.0ミリに達し、6月の平年ひと月分の雨量を超えています。 土砂災害の危険度分布を見ても、本島地方では所々で赤色の「警戒」のエリアがあります。沖縄本島地方と奄美大島の一部には今日13日午前6時現在、土砂災害警戒情報が発表中です。 また、沖縄本島周辺では発雷も多く観測されているため、落雷や突風にも十分ご注意ください。
明日14日も本島地方は大雨の恐れ いっそうの警戒を
沖縄では本島地方を中心に明日14日も大雨となる恐れがあります。 現在、本島地方にかかっている活発な雨雲は夕方にはいったん抜ける見込みで、一時的に雨が小康状態となるでしょう。ただ、明日14日の午前中を中心に再び活発な前線に伴う雨雲がかかり、局地的に雷を伴った激しい雨が予想されます。 土砂災害のリスクが更に高まるため、厳重な警戒が必要です。落雷や突風にも引き続きご注意ください。
土砂災害の前兆 危険な斜面に近づかない
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。 1つめは、がけや地面にひび割れができることです。 2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。 3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。 4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。 そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。
日本気象協会 本社 木村 雅洋