就職氷河期世代、非正規で年収は「320万円」です。結婚は諦めましたが老後が不安です。この先どうすれば良いでしょうか…?
就職氷河期世代の非正規雇用の割合
株式会社アントレがおこなった就職氷河期世代に対するアンケートによれば、新卒時に正社員として雇用された40歳代の男性は72.3%、他の世代が79.5%でした。40歳代の女性は53.8%、他の世代は82.1%となっており、女性の正社員率の低さは顕著です。 アルバイト・パートの人は40歳代男性で19.1%、女性で23.1%となっており、他の世代は男性が5.1%、女性が3.6%でした。男女ともに他の世代よりもパート・アルバイトとして働かざるを得なかった人はかなり多い傾向です。 一方、就職氷河期世代の人たちの現在はどうかといえば、40代男性の正社員は44.7%、他の世代が41.0%です。40代女性の正社員は46.2%、他の世代が35.7%となっており、正社員率は男女ともに就職氷河期世代と他の世代で逆転しています。 現在勤めている会社は6社目以上という人が全体として最も多くなりました。中でも就職氷河期の男性は6社目以上と答えた人が他の世代の男性と比べて多くなっています。また、就職氷河期の女性は最初に入社した会社に勤めている人が0%というのも特徴的です。
老後を安心して暮らすために国の施策を大いに利用しよう
老後を安心して暮らすためには、少しでも貯蓄を増やすことが必要です。しかし、非正規雇用では収入が十分に得られないため、貯蓄に回すお金の捻出が難しい人も少なくないでしょう。また、自分でできる対策には限界があります。 国では、就職氷河期世代の人に対し、正社員雇用を促進するためのさまざまな支援をおこなっている状況です。正社員と非正規雇用の収入の格差は大きいので、こうした施策を利用して少しでも収入を増やす方向に進んでいきましょう。また、今後とも就職氷河期世代に対する国の支援を期待していきたいところです。 出典 国税庁 令和4年分民間給与統計実態調査-調査結果報告- 金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査2022年」(単身世帯調査) 各種分類別データ(令和4年) 株式会社アントレ 【ロスジェネの昔と今、就職氷河期世代の働き方実態調査】 金融広報中央委員会 設問間クロス集計(令和4年) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部