ネット通販でブーツを購入、届いた箱の中に生きたサソリを発見。購入者「おもちゃかと思ったら動いた」(海外)
イギリス在住の学生がオンラインの格安ショップでブーツを注文したところ、届いた小包の中に生きたサソリを発見した。イギリス在住の学生がその様子を撮影し、BBCなど複数の海外メディアが報じている。 【実際の映像】サソリ発見時の様子
ブリストル大学に通うアロンソ=モッシンガーさん(18)は、中国に拠点を置くオンラインのファストファッション小売企業SHEIN(シーイン)で、ブーツを購入した。
到着した商品を開封すると、袋の中に生きたサソリがいた。アロンソ=モッシンガーさんが撮影した動画には、タッパーに移動させたサソリが映っている。
「嘘でしょ」「(注文した)靴は履かないだろうね」など、ルームメイトの驚きの声が聞こえる。
「箱を開けると、何かが動いているのが見えました」「最初はおもちゃかと思ったのですが、動いたんです。すごく怖かったです」と、アロンソ=モッシンガーさんはBBCに語る。
サソリは、爬虫類を専門とする国の保護センター(NCRW)が回収した。NCRWのスタッフ、クリス・ニューマンさんによると類似の報告があり、10月に入って2回目だという。
発見されたサソリはチャイニーズ・スコーピオンと呼ばれる種類(学名:Olivierus martensii)で、毒性がある。
「命に関わる場合もありますが、大人の場合、通常はひどい1日を過ごす程度の毒です」
SHEINはBBCに声明を出し、「フィードバックを受け取り、直ちに社内調査を実施しました」と述べた。「すべての出荷梱包プロセスは順守されていた」という。
SHEINはその安さと品ぞろえから若者を中心に高い人気を誇るが、模倣品の横行や劣悪な労働環境が問題視されている。スイスの人権擁護団体「パブリック・アイ」が、2021年に報告を出し同社を非難した。
SHEINは従業員の待遇改善を約束していたが、2024年の最新の調査で、労働時間や賃金に大きな改善が見られない上、監視体制が厳しくなったと明らかになっている。