IIJとSCSKが協業、白井と印西のデータセンター間を相互接続
株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は20日、SCSK株式会社(以下SCSK)と協業し、12月からIIJ白井データセンターキャンパス(以下、白井DCC)とSCSK印西キャンパスを相互接続することで合意したと発表した。相互接続の提供開始日は12月19日。 【この記事に関する別の画像を見る】 これにより両社の顧客は、データセンター間の閉域ネットワークを個別に構築することなく、双方のネットワーク関連サービスやラックサービスを、ニーズにあわせて安全かつ手軽に使えるようになる。 IIJ白井DCCは、5G/IoT/AI/クラウドサービスなどで爆発的に増大するデジタルデータを集約する大規模DCとして、2019年5月に千葉県白井市で運用を開始した。白井DCCの立地する千葉県印西地区はデータセンター集積地となっており、IIJでは各種クラウドサービスや近郊データセンター、IXなどと接続するネットワークHUB構想のもと、ネットワークの拡充を進めており、今回、SCSK印西データセンターとの相互接続を実現したとしている。 SCSKのデータセンターは、各種パブリッククラウドやIX、通信事業者などとのコネクティビティ強化を推進しており、顧客へセキュアかつ低遅延なハイブリッド/マルチクラウド接続環境を提供し、SCSKのSIerとしての強みを組み合わせることで、顧客のDX実現をサポートしている。SCSKでは、さらなるコネクティビティ強化のため、IIJのデータセンターと相互接続し、顧客が個別のネットワークを構築することなく両社のサービスを利用可能とすることで、顧客にメリットあるサービスを提供するとしている。 IIJとSCSKはそれぞれのデータセンターを相互接続し、顧客が個別のネットワークを構築することなく、手軽に利用できる閉域ネットワークを提供する。この閉域ネットワークを通じて、互いのデータセンターのラック同士を接続できることに加え、IIJおよびSCSKのネットワークサービス「IIJプライベートバックボーンサービス」「SCSK Cloud netXchange(SCNX)」を経由して、両社のネットワークセキュリティサービスやクラウド関連サービスを、安全かつ安定した環境で手軽に利用可能になる。 IIJの顧客は、SCSKのマルチクラウド接続サービス「SCSK Cloud netXchange Service (SCNX)」を利用したパブリッククラウドへの閉域接続が可能になり、IIJ Smart HUB経由でのマルチクラウド接続と組み合わせることで、より堅牢なバックアップ環境の構築が可能となる。 一方、SCSKの顧客は、IIJプライベートバックボーンサービスを経由して、IIJの提供するMicrosoft 365への閉域接続サービスや、インターネットアクセス、メール、Webセキュリティなど、各種デジタルワークプレース関連サービスの利用が可能になる。 また、両社どちらのデータセンターにラックを持つ顧客も、もう一方のデータセンターラックとの閉域ネットワークを手軽に利用でき、需要や拡張計画に合わせて相互のラックスペースを柔軟に活用できるとしている。
クラウド Watch,三柳 英樹