スペック最強は誰だ!? 日本代表能力値ランキング1~10位。久保建英、三笘薫…。トップに立ったのは?
9位:旗手怜央(セルティック/スコットランド) 生年月日:1997年11月21日 市場価値:1100万ユーロ(約15.4億円) 23/24リーグ戦成績:8試合2得点2アシスト 日本代表通算成績:5試合0得点0アシスト 今季の旗手怜央は怪我に悩まされており、11月と12月の2ヶ月間では1度も公式戦のピッチに立つことができなかった。それでもAFCアジアカップカタール2023の日本代表メンバーに選出されたのは、森保一監督から高く評価されているからに他ならない。本大会ではその期待に応える必要がある。 旗手は静岡学園出身ということもあってボールを扱う技術が高く、組み立てから崩しまでの幅広い局面で存在感を放つ。身長171cmと小柄ながら「フィジカル」もしっかりしており、ドリブルでの推進力やミドルシュート、守備でのボール奪取などにその力強さが現れている。運動量も抜群に豊富で、90分間攻守においてハードワークを続けられる点も特長だ。 三笘薫のドリブル、冨安健洋のパワーのように突出した武器こそないかもしれないが、致命的な穴も見つからない。その証拠とも言うべきか「攻撃」、「守備」、「フィジカル」、「IQ」、「スキル」のすべての項目で70以上の数値が出ている。この攻守における万能性が、ウィング、インサイドハーフ、サイドバックなど様々なポジションで安定したプレーを発揮できる要因と言ってもいいだろう。 アジア杯のような短期決戦では出場停止や怪我などのアクシデントは付きもの。そういった意味でも、日本屈指のユーティリティープレーヤーである旗手がスカッドにいるのは心強い。
8位:南野拓実(モナコ/フランス) 生年月日:1995年1月16日 市場価値:1200万ユーロ(約16.8億円) 23/24リーグ戦成績:16試合5得点4アシスト 日本代表通算成績:52試合18得点10アシスト モナコ1年目の昨季、大不振に陥った南野拓実だが、今季は恩師アドルフ・ヒュッター監督の就任も追い風となり復活。昨年10月にカタールワールドカップ以降遠ざかっていた日本代表への復帰を果たし、AFCアジアカップカタール2023メンバーにも滑り込んだ。同選手にとっては、これが2大会連続の出場ということになる。 「IQ」とゴールに関わるプレーの質を表す「攻撃」の数値はともに80オーバーとなった。相手にとって危険なスペースを見つけ、使う上手さを持っており、味方から効果的なパスを引き出せる。ゴールへの嗅覚も鋭く、限られたアクションで得点の可能性を作り出せる選手と言っていいだろう。 パワーやスピードは飛び抜けていないが、スタミナが豊富なため「フィジカル」の数値は80近いものとなっている。とくに、終始行う前線からの強烈なプレスはチームにとって大きな助けに。フィールドプレーヤー全員に高いインテンシティーが求められるザルツブルクやリバプールでプレーした実績は伊達ではない。 弱点はドリブルを駆使して個でゴリゴリと打開していくタイプではなく、サイドで使うと物足りなさが否めない点。それは日本代表でも証明されている。やはり中央、それもよりゴールに近い場所でプレーしてこそ本来の輝きを放つことができるピースと言えそうだ。